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勝てば「サトウのごはん100食!」 地元高校生がプロを相手に“ガチンコ”ニアピン対決

中島啓太(右)も「楽しかった」。地元高校生がプロにニアピンで挑戦。(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 3日目◇24日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

ジャパンゴルフツアー選手会が主催の今大会では、選手たちの発案による企画・イベントが各種開催されている。きょう、決勝ラウンド1日目の8番パー3では、「プロに挑戦!! 〜いっぽんチャレンジ〜」と題して、地元栃木県の高校生がラウンド中のプロたちとニアピン対決を行った。

「ええやん、ええやん!」と盛り上げるのは、イベントのMC担当の中西直人と亀代順哉。対決を行うのは最終組から前5組で、高校生1人ずつが加わる。3人のプロが打ったあとに同じティマークからティショットを打って、カップまでの距離を競う。同組のプロ全員に勝てれば、サトウ食品より「サトウのごはん100食!」が贈呈される。

選手を待つ高校生の表情は緊張気味だった。そんな姿を見たMCの中西は「緊張すると体固まるから、左半身だけでも動かしておくといいよ」とアドバイス。ほかにもコースの戦略方法などを助言した。将来、同じ舞台で戦おうとしている高校生たちは「うれしかった」と喜んでいた。

最終組を回っていた中島啓太は、チャレンジする高校生へ「ナイス! 頑張ってね」と積極的に声をかけていた。バーディ合戦真っ最中の中島だったが、「楽しかったです。もっと交流すれば良かったと思っています」とつかの間の休息となったようだ。

他に、インサイドロープ内観戦も行われ「簡単そうにゴルフしていた。アイアンのライン出しショット、パターのライン読み、タッチがすごいなと思いました」と、学べたことは数知れず。濃密な時間を過ごせた様子だった。

イベントを見に来ていた今大会の特別協賛をしているサトウ食品株式会社の佐藤元社長は、「選手のみんなが盛り上げるために、ジュニアと同じフィールドのところで一緒になって戦うとか、思い出に残るようなことを自発的にやってくれる。そういう試みがいいよね」とその意義を語る。

「これが一生の思い出になってくれれば。また何年後かにプロになって戻ってくるようなことがあって、『あ、あの時』ってなるようなことがあったら、本当にうれしいですよね」と目を細くしていた。

高校生たちは、打ち終わるとみんな口をそろえて「緊張しました。球がすごかった」と、間近でプロたちのショットを見れたことに満足。最後にキャップにサインを書いてもらったり、記念写真を撮ったりなど、選手とのふれあいを喜んでいた。プロを目指すジュニアゴルファーにとって、最高の経験になったであろう。(文・高木彩音)

【ニアピンチャレンジに参加した高校生たちのコメント】
■下村剛くん(佐野日大高3年)
「フェードを狙っていたんですが、緊張して逆球がでちゃいました。でも、この中で振れるのはすごいことなので、すごくいい経験ができました。蝉川泰果選手のプレーを見たのですが、簡単そうにゴルフしてる。パターのライン読み、タッチがすごいなと思いました。そこがジュニアとの差だなって。頑張ります!」

■常盤和也くん(作新学院高2年)
「9番アイアンでピン右の傾斜にあてて寄せようと思っていましたが、右エッジにいってしまった。緊張はしていましたけど、いつも通りに打てたのは良かったです。みなさん、オーラが違う。アイアンのライン出しショットが上手くて、ピンに全部スジっていく。(勝てなかったことは)悔しいので、またこのような機会があればリベンジしたいです」

■松枝美倖さん(文星女子高1年)
「8番アイアンで打ちました。手前から寄せようと狙っていましたが、緊張して左に引っかけてしまいました。でも、とても貴重な経験になりました。稲森(佑貴)選手のプレーを見て、セカンドの精度を上げたいと思いましたし、選手たちみたいなショットを目指したいです」

■山本実希さん(佐野日大高2年)
「緊張したときに打ってしまう球がわかりました。プレーも早かったので、ルーティンを早くて、マネしました。岩田(寛)選手の狙い通りに打てるショット力がすごかった。プロのプレーを見て、狙えるところは狙うべきだなと勉強になった。こんな近くで見られることはないのでうれしかったです。来年プロテストを受けるので、受かって賞金女王になりたいです」

■我孫子大祐くん(作新学院高3年)
「緊張しましたけど、自分のショットは打てました。5ヤードぐらい左から打ちだして、フェードで入れようとした。結果は負けちゃったんですけど、プロといい勝負ができたと思うのでうれしかったです。プロのアイアンショット、フェードの打ち方や打ち込む感じがすごく参考になった。パターも入る雰囲気が出ていて、余裕をもったルーティンができるようになりたいと思いました。大学に進学して、在学中にプロテストを受ける予定です。頑張ります」

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