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アンダーパーのラウンド数は堂々1位! “鉄人”古江彩佳が歩む年間女王への道【米女子ツアー終盤戦への“おさらい”】

古江彩佳が秋の陣へ 年間女王の称号を手にすることはできるのか(撮影:福田文平)

1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。この後も中国、韓国、マレーシア、日本を回るアジアシリーズや、ランキング上位者のみが出場できる最終戦など見ごたえ十分! そこでこのタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出したい。

現在の年間ポイントレースは8位。未勝利ながら奮闘しているのが古江彩佳だ。今季はここまでトップ10が7回と強さを見せてきた。アジア連戦では2戦目の「HSBC女子世界選手権」最終日に猛チャージで3位タイ。ここから、“春の快進撃”がスタートした。

続く3月末の「LPGAドライブオン選手権」ではまたも最終ラウンドで爆発。「65」のビッグスコアでホールアウト時にはリーダーとなって、後続を待った。惜しくも優勝を決めるプレーオフには1打届かなかったが、“まくりの古江”、“クラブハウスリーダーの古江”を印象づけた。翌戦のロサンゼルス戦では予選落ちを喫し涙をのんだが、この一戦が古江のハートにさらに火をつける。

翌月の「JMイーグル・LA選手権」ではまたしてもクラブハウスリーダーで最終ラウンドを終了。ここでも「65」を叩きだしての追い上げだった。惜しくも4位に終わったが、圧巻だったのは翌月のマッチプレー。前年は決勝戦まで進み準優勝。そして、今年も快進撃は止まらない。水曜日からグループステージを戦い、日曜日まで合計7ラウンド。2年連続で決勝戦まで進み、今年も2位で終えた。

以降もメジャー2大会でトップ10が2回。夏以降は少し調子を落としているが、秋に向けていまは日本ツアーに参戦中だ。10月から始まるアジアシリーズでもその活躍が期待される。そんな古江のスタッツを見ると、部門別で“1位”に輝くものが目を引く。それが『アンダーパー』でのラウンド数。全76ラウンド中アンダーパーは43回で、総ラウンド数も堂々の1位だ。予選落ちがわずかに1回という内容も含め、最強鉄人ぶりをいかんなく発揮している。

特別なトレーニングはしていないという古江。昨年のルーキーシーズンでは毎週月曜日からコースに入り、入念にコースチェックを行い、そして本戦をプレーする。今年は大会前のルーティンを少し変えているが、練習日から活発にプレーする古江の元気ぶりはツアーでも有名。そのなかでツアー1位のアンダーパーラウンドを記録しているのだから、単純にスゴいの一言だ。

ティショットの飛距離は246.51ヤードで144位ながら、フェアウェイキープ率は82.95%で4位と安定感抜群。ツアー2勝目、そして最終戦で決まる年間女王の称号へ。古江のラストスパートに乞うご期待。

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