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欧州がまたもフォアボールで躍進! 女性版「ライダーカップ」は同点で最終決戦へ

フォアボールで米国を圧倒したレオナ・マグワイア(左)とチャーリー・ハル(撮影:GettyImages)

<ソルハイムカップ 2日目◇23日◇フィンカ・コルテシン(スペイン)◇6903ヤード・パー72>

2日目も欧州チームはフォアボール(ペアのうち良い方のスコアを採用)で輝きを放った。初日同様に4マッチ中3勝を挙げると、ついに米国チームと8ポイントで並び、最終日を迎える。

午前のフォアサム(ひとつのボールを交互に打つ)4マッチは2勝2敗。両チームとも譲らない戦いぶりだった。その時点では米国チームが7-5でリードしていたが、午後のフォアボールは欧州チームが大躍進を遂げた。

ネリー・コルダ&アリー・ユーイングと対戦したのは、チャーリー・ハル(イングランド)&レオナ・マグワイア(アイルランド)。気性の激しい欧州チームに圧倒された米国チームは、前半にまさかのバーディなし。欧州が4アップで迎えた後半は10番パー3で米国がバーディを奪うも時すでに遅し。4&3で欧州が圧勝し、午後のファーストポイントを挙げた。

この勝利は他のマッチにも大きく影響した。ローズ・チャン&アンドレア・リー組は1オン可能な1番パー4でチャンがイーグルを奪い、米国が優勢にスタートしたが、マデリーン・サグストロム(スウェーデン)&エミリー・ペダーセン(デンマーク)が3番、4番で連続バーディを奪うとあっさり逆転。そのまま欧州が逃げ切った。

最終日のシングルス戦を同点で迎えたのは過去4度(2005、2009、2011、2019)。2005と09年は米国が、11と19年は欧州が優勝を果たしている。その最終決戦12マッチの見所となるのは…。

第1マッチは出場3度目のメーガン・カンVSルーキーのリン・グラント(スウェーデン)。第2マッチは米国のスーパールーキー・チャンと前回大会MVPを獲得したマグワイアが激突する。

第3マッチはダニエル・カンとチャーリー・ハルが対決。気性の激しい二人が火花を散らす。終盤の11マッチはネリー・コルダVSカルロタ・シガンダ(スペイン)、最終12マッチに米国はレクシー・トンプソン、欧州はエミリー・ペダーセンを投入した。

地元スペインのシガンダは「昨日も今日も本当に多くの声援を受けた。そのお陰で午後に巻き返すことができた。このチームの一員でプレーできることを誇り思う。最終日が本当に楽しみ」とコメント。勢いに乗る欧州チームが地元で勝利を目指す。(文・武川玲子=米国在住)

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