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女王・山下美夢有、岩井姉妹と同世代 仁井優花がメラメラ「私だってやるぞ!」

新鋭・仁井優花がV戦線に浮上。同世代のライバルたちと火花を散らす。(撮影:鈴木祥)

<アース・モンダミンカップ 3日目◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>

総額3億円、優勝5400万円の超高額賞金大会「アース・モンダミンカップ」。3日目を終えて、この日11アンダー単独トップでスタートした申ジエ(韓国)がスコアを落とし、混戦を極めてきた。10アンダーで首位タイに3人、1打差4位タイに4人、2打差8位タイに2人。3打差の10位タイまで含めれば12人と、誰が勝ってもおかしくない状況だ。

そのなかに、初優勝を狙う20歳・仁井優花がいる。この日3アンダー・22位タイからスタートし、1イーグル・6バーディ・2ボギー「66」の快心ゴルフで4位グループにつけた。

「きょうは途中から曲がり始めて、ティショットがラフばかり行っていたんですが、セカンドショットをなんとか頑張れました。スコアのことを気にせずやったのが、良かったのだと思います」

7番で獲ったイーグルもラフからのショットだった。右サイドのラフから残り83ヤード、それを58度のウェッジで打ってカップイン。ラフに沈んで「ボールは見えなかったけど、ライが良かった」ことが幸いした。

これまで課題だったパッティングも向上していると話す。「右に押し出すクセがあるんですが、それが修正できているのだと思います。原因は目線でした。カップを早く見すぎてしまい、目線が傾いていたんです」と、問題点は把握済みだ。

仁井は今季ツアートップをまい進している女王・山下美夢有のひとつ年下で、双子の岩井明愛・千怜姉妹とは同い年。ジュニア時代はともに海外遠征に行ったりと、切磋琢磨してきた仲だ。

「山下さんは小学生の頃から一緒に戦ってきました。当時からメンタルが強くて、すごいと思っていました」と話し、ライバルたちの活躍には「私だってやる。いや、私だってやれるぞ!」と強い刺激を受けている。

1打差を追いかける明日の最終日は、「順位のことは考えず、目の前のショットに集中」。それが結果につながると話した。幼き頃からのライバルたちに負けてはいられない。次は自分の番。強い気持ちで初優勝を狙う。(文・河合昌浩)

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