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同学年のアマVに「負けていられない」 大学生プロ・宇喜多飛翔が“3度目の正直”へ

大学生プロの宇喜多飛翔が首位タイ発進。3度目の正直となるか(撮影:岩本芳弘)

<カシオワールドオープン 初日◇23日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

22歳の大学生プロ・宇喜多飛翔(うきた・つばさ、大阪学院大4年)がノーボギーの9バーディを奪い、「63」をマーク。9アンダー・首位タイ発進を決めた。「そんなに危ないこともなく、淡々とパターが入ってくれたので、総合的に良かったです」と振り返る。

先週はウェイティング待ちで会場に足を運ぶも、試合には出られず練習だけ。賞金ランキング61位の宇喜多にとって、現時点では今大会がシーズンラストゲーム。前戦に出られなかったことから「今週はしっかり頑張りたいなっていう感じで臨んでいたので、結果につながって良かった」と話す。

先週の「ダンロップフェニックス」では、杉浦悠太(日大4年)がアマチュア優勝を成し遂げた。同学年の宇喜多はその快挙に対し「意識しています」と闘志を燃やす。「レギュラーツアーに出ている同級生のプロが(あまり)いないなかで、アマチュアで勝っちゃったから(笑)」と笑うが、「ちょっと負けてらんないな」と話す表情は真剣そのものだった。

初日にトップの位置でスタートするのは今年3回目。過去2回は最終的に3位タイ、29位タイで栄冠をつかむことはできなかった。最近の試合では「パナソニックオープン」でも3位と上位発進。「いままで決勝ラウンドであまり伸ばせなかったのが、(最近は)ある程度アンダーで回れていると感じるので、落ち着いていこうと思います」とこの流れをキープして、プロになった杉浦も出場する舞台で“3度目の正直”といきたい。

「今週は予選通過を絶対にしたいっていう感じで臨んでいた。これであと3日。とりあえず頑張ってシードも、あわよくばJTカップも…」。国内ツアー最終戦の「JTカップ」は、賞金ランキング上位者ら30人のみが出場できる狭き門。賞金ランキング61位の宇喜多にとって今年は縁がないように思われたが、この好発進でにわかに現実味を帯びてきた。

「やっぱり出たいですよね、プロゴルファーやってたら」と最終戦出場への気持ちを新たにする。まずは予選通過をすることが重要ではあるが、ツアー初Vとなればシード権はもちろん、目標の最終戦チケットも手に入る。やる気に燃えた22歳の決戦に注目だ。(文・高木彩音)

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