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5アンダー・3位フィニッシュの佐渡山理莉 翌週のプロテストへ向けて「ドライバーを握らないための心の準備」も

1打差でプレーオフ進出を逃がした佐渡山理莉(撮影:山代厚男)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第9戦 PIM Ladies Tournament◇12日 本戦(一日競技)◇倶楽部 我山(群馬県)◇6299ヤード・パー72>

プロテストを翌週に控えるなか、マイナビネクストヒロインゴルフツアー第9戦「PIM Ladies Tournament」に出場した佐渡山理莉。ボギーフリーの5アンダー「67」をマークするも、1打差でプレーオフ進出を逃がし、3位フィニッシュとなった。

今日のプレーについて聞くと「これがいいのか悪いのか…悪いのがいつもより悪くない感じですかね。自分の中では悪いけど、ボギーは打たないみたいな」と、プレー自体はやや満足できていない様子だった。

「後半はチャンスが少なくて、スコアは伸びないなというゴルフでした。チャンスだったのはバーディを獲った11番と、17番くらいですね。前半は伸ばせましたけど、17番くらい(1メートル)の距離が3つと、ロングパットが入ってくれて、それ以外は全然でした」と、1日を振り返った。

続けて「でも、寄るなっていうのと、寄らないなっていうのが打つ前から分かるんですよね」とイメージとプレーがマッチしていた点はよかったと話す佐渡山。「距離とピン位置といろいろ考えると、イメージできるんです。寄らないなって思ったら無理はしません」とパーでしのぐところと、バーディで伸ばすところの判断ができてボギーなしの5アンダーにつながった。

ただ、2戦連続で1打及ばなかったことについては悔しそうな表情も。「18番は115ヤードくらいからで、全然寄ってなかった距離でした。ピッチング、9番くらいですね。17番で外したのが悪いなって感じでした」。打つ前から、チャンスはここじゃなかったと分かってしまうがゆえに、17番の短いパットに悔いが残っている様子だった。

それでも「プロテスト直前の試合としてはよかったです」と前向きに話す。佐渡山は、19日(火)から呉カントリークラブ(広島県)で行われるプロテスト2次予選に出場予定で、練習ラウンドをすでに行っており、今週も移動して回るという。

「何ホールか距離も伸びていて、相変わらずOBがあるなって。練習ラウンドでは、いつもならドライバーを持つところでも、封印しました。本当は使いたいけど……」と明かした。佐渡山は果敢にドライバーで攻めるプレーが魅力の選手。「ドライバーを使わないと気持ち悪いですね。利き手と逆の手でお箸を持って食べるくらい」と、語るほど違和感はあるようだ。

「でも、それも戦略だと思います。だから、練習ラウンドから心の準備をしてるんです」と、本番でOBを打たないため、そして好きなドライバーを握らない選択に自信を持つため、練習ラウンドから心身ともに整えている。

「2次が自分的には一番緊張というか、プレッシャーもかかります。まずは2次を確実にクリアしたいですね。この調子が落ちてもスコアを保てるように調整して、ファイナルも安定したプレーをして、確実に今年は通りたいと思います」と佐渡山。自分らしく、大好きなゴルフを楽しみながら、高い壁を乗り越えてほしい。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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