史上初の双子出場 岩井明愛・千怜ツインズは1打差で“明暗”

千怜(左)と明愛の岩井ツインズは、明暗がはっきりと分かれた。(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 2日目◇7日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

「全米女子オープン」史上初となる双子同時出場を叶えた岩井明愛・千怜のツインズは、予選で明暗が分かれた。ともに海外メジャー初出場だったが、妹の千怜はトータル6オーバーの58位タイで決勝ラウンド進出。姉の明愛はトータル7オーバーでわずか1打及ばず予選落ちとなった。

イーブンの21位タイからスタートした千怜は、後半14番まで2バーディ・3ボギーとなんとか耐えていたが、終盤4ホールで5つ落とす大失速。「きのうも危なっかしいゴルフで、、ひとつワナにはまったら“ダダダ”といってしまいそうな危険な感じでプレーしていた。それが最後の最後に来てしまった」と肩を落としてのホールアウト。この時点では60位タイまでに設定されるカットラインの圏外で、「たぶんないと思いますね~」と予選落ちも覚悟していた。

だが、後続グループがスコアを落としたことで、週末への切符を獲得した。技術はもちろん、メジャー大会でより必要だと感じたことは「自分を信じる気持ち」。21歳を迎えたばかりの絶好調娘は、週末での浮上を目指す。

明愛は4オーバーの83位タイで2日目をティオフ。前半を1アンダーで折り返したものの、11番、12番で連続ボギー、13番ではダブルボギーを喫した。16番でバーディを奪ったが、17番をボギーとして、予選通過に1打足りず。「きのうよりも安定していたけど、やっぱり練習しなきゃな、と思った2日間だった」と振り返った。

それでも、海外メジャーという初めての経験は、必ず、次への糧となる。「こういったコースで回れて、海外の試合の雰囲気もいろいろ吸収できたので、次が楽しみです。海外は最後ではないので、絶対に次に生かせる」と肩を落としながらも、その目はしっかりと前を向いていた。(文・笠井あかり)

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