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エムバペの移籍実現がレアル・マドリードにもたらす3つの影響

写真:エムバペ(AP/アフロ)
7月7日、パリ・サンジェルマンがキリアン・エムバペの退団に備え、バルセロナのウスマン・デンベレをピックアップしたとフランスメディア『Foot Mercato』が報じた。

エムバペはすでにパリ・サンジェルマンの新契約に応じない構えを見せているが、クラブ側は「世界最高の選手をフリーで手放すわけにはいかない」と今夏の放出を示唆している。

移籍先はレアル・マドリードが有力候補と言われている。

交渉面ではパリ・サンジェルマンが圧倒的に不利な立場

まだ確定はしていないが、エムバペがレアルマドリードに移籍する可能性はかなり高いと言える。

あとはレアル側が2億ユーロ(約310億円)ともいわれる移籍金を支払えるかどうかだが、この金額はおそらく交渉の中でかなり低くなっていくだろう。

エムバペはあと1年残留して多額のボーナスを受け取るという選択肢でもOKであり、レアル側もあと1年待ってフリーでエムバペを獲得することができる。

すなわち、今夏の交渉はパリ・サンジェルマンが圧倒的に不利な立場であるからだ。

エムバペのレアル移籍が実現した時に起こる影響

エムバペがレアルに移籍し、その後釜としてバルセロナのデンベレをパリ・サンジェルマンが獲得したとすると、レアルにはポジティブな影響がいくつも及ぶ。

最高のFWを獲得し、ライバルであるバルセロナから一流のFWがいなくなるからだ。

2つ目の影響は、「クラブの世代交代が進む」ということ。

すでにレアルはイングランド代表MFのジュード・ベリンガム(20)をドルトムントから獲得している。

次世代ナンバーワンのMFとも称されるスターで、今後モドリッチやクロースに代わり中盤をコントロールしていくことになる。

これに24歳のエムバペが加われば、柱となる選手の若返りによって一気に世代交代が完了することになる。

3つ目は、「クラブ人気の上昇」だ。

世界ナンバーワンのクラブであるレアル・マドリードには、すでに熱狂的なファンが多く存在するが、やはりクラブの顔となる存在がいた方がその人気も高まりやすい。

アイコンとなる選手が在籍しているだけで、クラブの注目度は大きく変化するのだ。

レアルには、モドリッチやクロース、ヴィニシウスなどのスターがいるが、残念ながらメッシやネイマールのようなアイコンと呼べるほどではない。

しかし、エムバペはまさしくそのアイコンになれる存在であることから、よりレアルの人気が高まり、注目度も増すはずだ。

果たしてエムバペはパリ・サンジェルマン残留となるのか、それともレアルへ移籍となるのか。

遅くとも2週間以内には結論が出されることだろう。

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