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切り抜けた難関4ホール後に落とし穴 西村優菜は“テンポよく”回った5番に悔い

ゴルフの内容自体は悪くないと語る(撮影:南しずか)

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目◇24日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
 
440ヤードを超える1番パー4から始まり、2番、3番、そして4番と難ホールが続く今回のコース。1番は3日間を通して最難関、2番は7番目、3番は2番目、池越えパー3の4番とここを無難に通過したいのが選手心理。西村優菜はムービングのこの4ホールをすべてパーで切り抜けたが…。

続く5番パー4も5番目の難易度と難しいホール。ティショットのランディングエリアには小ぶりなバンカーがフェアウェイに3つ点在し、「ティショットはいちばん難しいと思っているホールで完ぺきだった」とフェアウェイを捉えたが、砲台グリーンを狙った2打目が無情にも手前の傾斜を転がり落ちた。
 
「1番から4番まで難しいホールをテンポよく乗り越えていたので、ちょっとそのテンポの良さも意識しながら回ってたんですけど」と快調な滑り出しから一転、後悔の結果が待っていた。警戒心を解いたわけではないが、パーオンするためには「もうちょっと時間をかけるべきだったのかなと思います」と難関4連続パーのリズムを崩さずに打ったことが災い。3打目のアプローチもグリーンから戻り、4オン2パットのダブルボギー。「そんなに悪くなかったんですけど、やっぱり5番…」と唇を噛んだ。
 
その後もバーディチャンスを決めきれず、17番パー5で3打目を1メートル弱につけて初バーディを奪ったが、表情は冴えないままだ。「前半からいいプレーができていたと思うし、全体的にもいつもよりいいゴルフができて余裕があったけど、ダボがすごく残念」。そこまでの流れを切ってしまったことを考えれば腹が立つ。
 
後悔はしても、「今日のゴルフ自体は悪くなかった」と自信もある。「もったいないミスをなくせるように、ちょっとでも順位を上げられるように頑張りたい」。3日間のうっぷんを晴らすゴルフでメジャー2戦目を締めくくる。(文・高桑均)

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