• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ジョン・ラームが未発表パターと『APEX PRO』の4Iを投入して2打差の4位に

ジョン・ラームが未発表パターと『APEX PRO』の4Iを投入して2打差の4位に

ジョン・ラームが黒いプロトタイプパターを投入!(GettyImages)

<BMW・PGA選手権 最終日◇17日◇ウェントワースGC(イングランド)◇7267ヤード・パー72>
 
イングランドのウェントワースGCで行われた欧州ツアーの旗艦大会はライアン・フォックス(ニュージーランド)が、トータル18アンダーで後続を1打差で振り切り、欧州ツアー4勝目を挙げた。また、世界ランク3位のジョン・ラームが珍しくパターを変更して16アンダーの4位と、久々のトップ5フィニッシュを記録した。

米国キャロウェイのツアー担当者は、新しいパターではなく、ラームの直近の4Iの変更について詳細を明かしている。これまで『APEX TCB』の4Iで思い通りに打てていたラームは「他のすべては同じままで、より高く打ちたい」と、新しい『APEX PRO』の4I(ロフト23°)を試したとか。
 
弾道計測器GC4の平均データで、『APEX TCB』のボール初速が151mphだったのに対し、『APEX PRO』は152mphに。バックスピン量は約100rpm下がったものの、打出し角が約1.2°上がった結果、ピークハイト(弾道頂点)が『APEX PRO』の方が+11フィート(約3.4m)高くなったことも決め手になった模様。
 
また、ラームのエースパターのオデッセイ『WHITE HOT OG ROSSIE S』は、2021年の「全米オープン」や今年の「マスターズ」ふくめ、世界6勝と圧倒的な結果を生んできた。そのため、オデッセイは彼と全く同じスペックでサイトラインのない『WHITE HOT OG ROSSIE S ラーム・バージョン』を7月末に限定発売している。今回投入した黒いプロトタイプには彼のイニシャル「JR」の他、「ロッシーS」の刻印もあることから、形状はエースとほぼ同じと見られる。
 
黒く塗りつぶされて読みづらいが、ソールには「AI」の文字も確認でき、フェース下には何やら小窓のようなモノも……。そして、ラームのエースと異なるのはフェースインサートだ。エースには「マイクロヒンジ★インサート」が入っていたが、新投入の白いフェースにヒンジは確認できなかった。今年4勝して平均ストロークも3位だが、平均パット数「28.5」で48位、SG:パッティング37位だったラーム。「ライダーカップ」も見据えたギア変更と言えるだろうか。

関連記事