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「こんなにギャラリー多かったかな(笑)」大声援の後押しで『66』 西村優菜が8連戦を3位締め

西村優菜は8連戦を笑顔で締めくくった(撮影:鈴木祥)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇17日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>
 
米ツアーを主戦場とする西村優菜が、今季4戦目の国内女子ツアーで存在感を見せた。第1ラウンドは54位タイと出遅れたが、20位タイから出た最終日は、6バーディ・ボギーなしの「66」をマークし、首位と3打差のトータル12アンダー・3位タイで締めくくった。

最終日は7995人のギャラリーが詰めかけ、多くの声援が西村の快進撃を後押しした。5月の「ブリヂストンレディス」以来の国内戦となったが、「こんなに日本ってギャラリー多かったかな、というぐらい。たくさん声をかけていただいて、今日は特にパワーになりました」と白い歯を見せた。
 
トータル6アンダーで最終日を迎えた西村は、トップ10入りを目指して、二けたアンダーを目標にスタートした。前半の5番、7番をバーディとして2つ伸ばして折り返すと、11番パー3でこの日3つ目。順調に伸ばしていたが、その後リーダーボードを確認すると「10(アンダー)じゃ厳しいかなと思って…」と全体的にスコアが伸びていることに気づく。「どんどん行こうという風に切り替えてアグレッシブにいきました」。
 
モードを切り替えると13番、14番で連続バーディ。そして17番パー4は5メートルのバーディパットを沈めて、きっちりトップ10入りを決めた。「前だったらちょっとセーブしちゃうところもありましたけど、自分の中のコントロールみたいなものが少しずつできるようになってきたと思う」と米国でもまれている成果も見せた。
 
悔いが残るとすれば初日の出遅れ。ショットの不調が原因だが、疲労によるところも大きい。「アムンディ・エビアン選手権」から欧米をまたにかけて7連戦をこなし、今週火曜日に帰国して今週で8連戦目。疲労はピークを迎え、「体が流れてしまったり、開いてしまっていた」とインパクトがぼやけていたが、「インパクトに力を入れて合わせることを意識しました」と修正力の高さも見せた。
 
次週はオープンウィークで「明日はクラブも握らない(笑)」と休養に充てる。つかの間の休息を挟み、週末には渡米して主戦場での戦いが始まる。(文・小高拓)

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