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「スコアになってはいるけれど…」 畑岡奈紗はショットに不満も、地元茨城で首位ターン

畑岡奈紗は今季初優勝へ最高の位置につけたが…。内容には不満?(撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 2日目◇3日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

地元・茨城が誇る日本のエースが、最高の位置で大会を折り返した。畑岡奈紗が7バーディ・1ボギーの「66」をマークしてトータル14アンダー。2018年以来の大会2勝目、そして今季米ツアー初優勝に向けて、首位タイで週末へと進む。

右ラフ、左ラフと渡った2番パー5で3メートルを決めてバーディ。さらにひとつ伸ばして迎えた7番からは、ショットで2メートル以内につけて3連続バーディを奪った。直後の10番をボギーとしたものの、後半は2つのパー5でバーディ。“パー5完全制覇”でスコアを伸ばし、リーダーボードの一番上に名前を載せた。

だが、「スコアにはなっているけどショットは荒れていたと思う。(調子は)良くないですね」と本人は少し不満顔。「フェースのローテーションが始動から入ってしまっている」と、悪いときのクセが出てしまっているようだ。フェースが開いたままの状態で当たり、右に行って飛距離も落ちたり、逆に出玉が左にいってしまうことも。「出だしから安定していない」とショットについては修正が必要と感じている。

それでも、マネジメントとパッティングでスコアをまとめることに成功した。「しっかり5メートル以内につけられれば、パッティングを決められると思う。そういう意味ではパターに助けられました」。セーフティに攻めながら、パッティングを決め切る。この日のフェアウェイキープ率は6回にとどまったが、ラフにつかまってもフライヤーをより意識しながら、いまの調子のなかでスコアメークしていくマネジメントに徹した。

初日は岩井明愛のアグレッシブさに舌を巻いたが、この日は岩井と同級生の桑木志帆とプレー。「ボギーフリーでしたし、すごくいいゴルフだったと思う」と驚きまじりに話したが、一方の桑木は畑岡のレベルの高さを見て絶賛する。「ラフに入ってもチャンスにつけてくるし、『そのライから寄るんだ』というアプローチをしていた。本当にうまいなーって、勉強になりました」。

その桑木ともに首位タイ。後続とは2打差で週末へと進む。「スコアがすごい出ているので、あすからの2日間も伸ばさないといけない」と、バーディ合戦においてはビッグスコアは必須。「ショットがもう少し良くなってくれればと思うけど、テンポやマネジメントを変えずにできれば」。日本のエースは自分のスタイルを貫いて、このまま逃げ切りを図る。(文・笠井あかり)

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