ケガの功名に恵みの雨 スタイヤーノ梨々菜は振らない方が飛ぶ!?

まさにケガの功名。“振らない”スタイヤーノ梨々菜が初優勝へ絶好スタート。(撮影:福田文平)

<Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament 初日◇6日◇琵琶湖カントリー倶楽部 栗東・琵琶湖コース(滋賀県)◇6408ヤード・パー72>

難コースに多くの選手がスコアメイクに苦しんだ「Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournamen」の初日。6バーディ・2ボギーの「68」をマークしたスタイヤーノ梨々菜が単独首位発進を決めた。

この日は「ショットがけっこう良かった」と話したスタイヤーノ。2月から背中に痛みを感じ、治ってはまた痛みが出るのを繰り返してきた。今週も練習ラウンドの日に痛みを感じたため、意識的に「振るのをやめようと。そうしたら飛ぶようになったんですよ。力みすぎていてヘッドが入っていなかったのかもしれません。ケガの功名ですね」。

スピン量が減り、球は上がらなくなったそうだが、この日は前日に雨が降った影響で少しグリーンが柔らかくなっていたことも、スタイヤーノに味方した。しかし、振らない意識の方が飛ぶことがあるというのは、アマチュアゴルファーにも参考になるかもしれない。

明日は悪天候が予想されており、2日間競技になる可能性もある。短期決戦となれば、早めに伸ばしてリードをとっておきたいところ。この日の最終18番パー4では「アドレナリンが出てしまったかも」と2打目をグリーンオーバーさせボギーとしたのが悔やまれるが、それでも一番有利な位置で2日目にコマを進めた。

明日も雨でグリーンがさらに柔らかくなれば、この日の作戦が継続できる。自然も味方にして初優勝をつかめるか。「パーオン率がカギ。ショットをまた安定させ、グリーンをとらえていけたら」。勝機は十分にある。

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