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鍋谷太一、勝因は「58度のウェッジ」 5メーカー混成セットの内訳は?【勝者のギア】

5メーカー混成セットが鍋谷太一を初Vに導いた(撮影:岩本芳弘、ALBA)

<カシオワールドオープン 最終日◇26日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

トップタイで出た27歳・鍋谷太一が5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トータル14アンダーまで伸ばし、悲願のツアー初優勝を果たした。高校1年生の16歳からプロ転向し、夢にまで見た「優勝」を果たすまでおよそ11年を要した。

「時間はめちゃくちゃかかりましたね。今27歳で丸11年。僕はプロ転向が9月25日だけど、なんか知らんけど今年、その日にプロ転向して11年経ったんだと、ふと思い出した。シードを獲るのも去年だったのですごく時間がかかったし、ようやくこういう位置に来れた感覚ですかね。僕より年下の選手から勉強することもいっぱいある。年齢とかは気にしてないけど、若い選手は相当レベルが高いので、たくさん勉強している感じです」(鍋谷)

クラブ契約フリーの鍋谷は、キャロウェイ、A GRIND、ヨネックス、タイトリスト、オデッセイと5メーカーをミックスして使用している。そして、今週カギとなったクラブにウェッジを挙げる。

「黒潮CCは距離が長いですけど、1番とかドライバーを打つと残り70~80ydとか、そういうショットが多い。そこでちゃんと獲れたのがめちゃくちゃ大きかったですね。ショートホールをけっこうボギーにしていて、11番は多分4日のうち3日(※実際は2日)はボギー。4番アイアン、5番アイアンがめちゃくちゃ下手でグリーンに乗らないです。

そういうところが課題。ちゃんとグリーンに乗せてチャンスにつけられる技術がこれから必要だと思います。とにかく、今週はウェッジとパターにめちゃくちゃ助けられました。今週58度で70~80ydくらいをけっこう打ちましたね。58度のフルショットで95ydくらいなので、52度のフルショットは120y弱です」

ロングアイアンの課題を挙げる鍋谷だが、今大会の平均飛距離は282.63yd(27位)、FWキープ率67.857%(10位タイ)とウッドによるティショットは安定していた。ウッドシャフトをサポートするフジクラの担当者によれば「あまりシャフトを替える印象はありません」とのこと。

「プロ転向当初は他社ユーザーでしたが、EVO2、Speeder TR、Ventus BKという遷移できていると記憶しています。現在使用中のVentus BK6-Xですが、プロモーション開始当初頃からですので、3年ほど使用してもらっていて、その間、ほとんど他のシャフトをテストしないくらい気に入っていただいています。『とにかく振りやすい』とコメントしてもらったのを覚えています」(フジクラ、ツアー担当)

【鍋谷太一の優勝セッティング】
1W:キャロウェイROGUE ST◆◆◆(10.5°ベンタスブラック6X 45㌅)
3,5W:キャロウェイROGUE ST MAX(15,18°ベンタスブラック7X)
3U:A GRIND BZH(20°ベンタスHB90TX)
4I~PW:ヨネックスEZONE CB301 FORGED(DG 100X)
52°:タイトリスト VOKEY SM9(DG 100X)
58°:タイトリスト ウェッジワークス プロトタイプ(DG 100X)
PT:オデッセイ 2-BALL TEN TOUR LINED
BALL:タイトリストPro V1x

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