• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • マキロイがタイガーの元キャディに激怒 ライダーカップは場外戦へ、駐車場でもひと悶着

マキロイがタイガーの元キャディに激怒 ライダーカップは場外戦へ、駐車場でもひと悶着

マキロイがラカバ氏に険しい顔で話しかける(撮影:GettyImages)

<ライダーカップ 2日目◇30日◇マルコ・シモーネG&CC(イタリア)◇7181ヤード・パー71>

米国選抜VS欧州選抜の2日目は初日に続いてフォアサム、フォアボールがそれぞれ4マッチ行われたが、この日の最後のマッチとなったローリー・マキロイ(北アイルランド)&マシュー・フィッツパトリック(イングランド)対パトリック・キャントレー&ウィンダム・クラーク(米国ペア)で事件が起きた。

一進一退の攻防で進んだマッチは、17番で米国が追いつきオールスクエアで最終ホールへ。ここでキャントレーが12メートルのバーディパットを沈めて雄叫びを上げたが、その後、キャントレーのキャディがとった行動にマキロイが激怒した。キャントレーのキャディはタイガー・ウッズ(米国)の元エースキャディを務めてきたジョー・ラカバ氏だが、そのラカバ氏がキャントレーのバーディを受けて帽子を振って観客に猛アピール。それがマキロイのパッティングの邪魔をしたとして、マキロイがラカバ氏に詰め寄った。

欧州チームのルーク・ドナルド主将によると、「ローリーは自分のライン上で観客に手を振っていたジョーに、丁寧に場所を移動するようにお願いしたと言っていた。それでもどかなかった」とマキロイからのヒアリングを受けて、事情を説明した。

実はこの帽子を頭上に掲げて振る行動というのは、この日のハイライトの一つだ。海外メディアによると、キャントレーはライダーカップ出場に賞金が出ないことに対し、抗議の意味で帽子をかぶっていないと報道。これの真偽も定かではないが、キャントレーが歩く目の前では、地元欧州の観客がこぞって帽子を取って振りかざした。ラカバ氏がこれに対してあおるように振り返したかどうかは本人のみぞ知るところだが、このラカバ氏の行動がマキロイの逆鱗に触れた。

マキロイは結局このバーディパットを決められず、米国ペアに敗戦。その後は険しい表情で言葉を交わして一度は離れたが、帰りの駐車場ではマキロイが誰かに激しく詰め寄るシーンが目撃された。「あれは一線を超えていた!」など、厳しい口調で避難している姿がテレビ放送のカメラに映されている。それでもマキロイの怒りは収まらず、チームメイトのシェーン・ローリー(アイルランド)があいだに入り、マキロイを車に押し込む様子も映しだされた。

米国選抜のザック・ジョンソン主将は会見でこのことについて聞かれても「すでに収まっている」と詳細については言及せず。記者からは何度も質問が飛んだが、「ライダーカップはパッションがぶつかり合う」と明言を避け、なんとも後味の悪い一日となってしまった。

欧州が5ポイントリードのまま、ライダーカップは最終のシングルス戦へと向かう。ヒートアップした選手、観客のボルテージは最高潮。いったいどんな展開になるのか。

関連記事