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タイガー・ウッズは連続ボギースタートからナイスカムバック「日に日に感覚は良くなっている」

徐々にゲーム感を獲り戻しているタイガー・ウッズ(撮影:GettyImages)

<ヒーローワールドチャレンジ 3日目◇2日◇アルバニー(バハマ)◇7449ヤード・パー72>

タイガー・ウッズ(米国)の8カ月ぶりの実戦復帰3日目は、前日までとは打って変わって苦しいスタートだった。1番パー4はフェアウェイからグリーンを外すと、寄せきれずにボギー発進。2番パー3もグリーン左手前のバンカーから1.2メートルに寄せたが、これが入らず2ホール連続でスコアを落とした。

厳しい表情を見せたタイガーだが、3番パー5で2オンさせてバーディ。リズムを取り戻すと7ホールで4つ伸ばし、前半は「34」をマークした。しかし、11番パー5の第3打でグリーンをオーバーさせてボギー。14番で1つ獲り返すも、18番はボギーフィニッシュとして「37」。初日、2日目と同様に後半は伸ばすことができなかった。

この日はグリーンを外したのが18ホール中10ホールで、3日間でもっとも悪い数字。さらにそこから寄せて拾ったのは6回だけ。それでもタイガーは「スタートを考えればナイスカムバック。日に日に感覚は良くなっている」とアンダーパーの「71」のスコアには手応えを感じている。

「長い休戦から復帰して一番難しいのは常にショートゲーム。フィーリングを取り戻すのが一番大変だ」という。さらに、「スコアには表れていないが、今週もラウンドを追うごとにその感覚はどんどん良くなっている。ピンハイに打っていくのは昨日よりもぜんぜん良くなっているんだ」と自信を口にした。

首位を行くスコッティ・シェフラー(米国)はトータル16アンダー、タイガーは通算イーブンパーで16位タイ。優勝争いにはほど遠いスコアながらも「今週はとにかく錆び付いていたゲームを磨いていくことが目的。毎日取り戻しているし、とにかくここまで歩けている。家でトレーニングをして練習ラウンドすることと、試合でプレーすることはまるで違うこと」と3日間を無事に戦えていることを喜んだ。

実際にはまだ背中や脚の痛みは抱えているが、「もうこの痛みは僕の人生。ちゃんと付き合っていける」と納得顔だった。(文・武川玲子=米国在住)

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