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「もうスーパーマンではない」苦戦するウエストブルックをNBA関係者たちが一刀両断!「時すでに遅しだ」<DUNKSHOOT>

 レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを擁するレイカーズは今夏、ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンドと経験豊富なベテランスターを獲得。豪華陣容を完成させたが、リーダー格のレブロンが腹部の痛みで途中離脱、ウエストブルックのアジャスト苦戦などにより、ここまで7勝6敗と5割付近を彷徨うなど、まったく波に乗り切れていない。

 現地時間11月12日に行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズ戦では、第3クォーターに12−40と大差をつけられるなど屈辱的な逆転負け。デイビスは「俺たちはチャンピオンシップチームじゃない」とチームとしての未熟さに悔しさをにじませた。
  そんなレイカーズのなかで、不完全燃焼の1人がウエストブルックなのだ。フィールドゴール成功率42.6%、3ポイント成功率29.6%、フリースロー成功率65.6%といずれも数字は芳しくない。

 もともとショットセレクションには難のあるタイプだが、制限エリア内52.8%、ペイント内37.5%、ミドルレンジ41.8%、コーナー以外の3ポイント25.6%とシュート精度に苦しんでいる。

 米放送局『FOX Sports』が実施したアンケートによれば、ウエストブルックをよく知るNBA幹部は、アスレティック能力全開のプレースタイルは33歳の年齢的にも衰え始めていると見ている。

「ラッセル(ウエストブルック)は初めて主要なメディアマーケットでプレーしている。そして、彼はもうスーパーマンではない。ピーク時のラッセルは、驚異的な運動能力とハート、意志の強さが武器だった。決してスキルベースのスタイルじゃない。彼は努力で相手を上回ってきた。今衰えてきているなかで、ターンオーバーを10回して、試合に勝つのは難しい。

 私が全盛期にラッセルをコーチするとしたら、『最初の40分は君はラッセル・ウエストブルックでいられるけど、チャンピオンになりたいならラスト8分間はゲームを追求し続けないといけない』と言うだろう。これまで、時間、スコア、何をすべきか、どんなシュートが必要か、彼に注意を払うように言う意志や勇気がなかった」
  また、別のNBA幹部は、超攻撃的ポイントガードとして22歳にしてシーズンMVPに輝き、その後に左ヒザ前十字靭帯断裂など度重なる大ケガに見舞われながら、ゲームコントロールやジャンパーを磨いて老獪なスタイルを身につけたデリック・ローズ(ニューヨーク・ニックス)を引き合いに出し、ウエストブルックの難点を指摘している。
 「デリックは年を取った。彼はバスケットボールIQも高いし、シュートをさらに学んだ。ただ、デリックは常にポイントガードだった。それに対して、ラッセルは“ポイントガードを演じたアスリート”だった。

 彼を尊敬しているし、とてもいい選手だ。でも、今はもう手遅れだよ。リーグMVPとなり、シーズン平均トリプルダブルを成し遂げたあとでは、彼(のスタイル)が変わるのは見られない。時すでに遅しだ」

 これまで何度も壁を乗り越えてきたウエストブルックだが、レイカーズで直面しているこの苦境から脱し、周囲を見返せるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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