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イ・ボミは予選落ちでラスト2試合に「どうやって打てばいいのか…」 頭によぎるのは“かつての自分の姿” 

予選落ちに終わったイ・ボミ。ツアー引退まで残り2試合となった(撮影:福田文平)

<スタンレーレディスホンダ 2日目◇7日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

今週から3週連続で“日本ツアー引退カウントダウンマッチ”を戦うイ・ボミ(韓国)だが、その初戦はトータル4オーバー・89位タイで予選落ちとなった。「やっぱりずっと左に行ってる。右に打とうと思ったら、思った以上に右に行ってしまう」とずっと続くドライバー不振は根深い。その現状に「本当にどうやって打てばいいのか…。自信がなくなったまま終わった」と、うなだれるほかない。

今週からドライバーを替えるなど、現状打破に向けて試行錯誤を重ねているが、それも実らない。「いい時はミスショットをしても、次のショットをしっかり打つことができた。今はやりたいと思ってもできない状態。だから引退することになっているのかな」。どうしても全盛期の自分の姿は頭をよぎる。ただそんな思いも「今まで努力してきたんで、仕方ないですね」と言って、自分を納得させるように飲み込んでいる。

これで、今季は出場してきた6試合すべてで予選落ち。残すは来週の「富士通レディース」と、再来週のラストマッチ「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」の2試合となった。「残りの試合は決勝に行きたい。もうちょっと練習して頑張りたいです」。特にマスターズGCレディースは所属先が主催し、長年、日本での拠点にしてきた兵庫県での大会とあって、どうしても“有終の美”を飾りたいところ。うなだれている時間はない。

「今のショットには怒りたい気持ちなんですけど、ファンの皆さんが本当に多くて、一打一打すごく頑張れた。それで怒るよりも、この成績でも楽しかった」。へこたれようとも、変わらず熱心に声援を送ってくれるギャラリーの目に焼き付くようなプレーを見せたい。その気持ちは変わらない。「諦めずに試合を続けていくことができる」。しっかりその声に対する恩返しをして、日本ツアーを後にするつもりだ。

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