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賞金ランク1位の中島啓太が5差6位に浮上 国内メジャー初Vへ「ビッグスコアを出してチャンスをつかみたい」

中島啓太は最終日にビッグスコアを狙いにいく(撮影:藤井孝太郎)

<日本プロゴルフ選手権 3日目◇29日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

賞金ランキング1位を快走する中島啓太が徐々に存在感を示してきた。19位タイから出た3日目、出だしこそ3パットのボギーとしたが、その後6つのバーディ(2ボギー)を奪い「68」をマークして、5打差の6位タイに浮上。逆転で今季2勝目、国内メジャー初優勝を狙う。

出だしは迷いがあった。ピン左4メートルほどのバーディパットを1.2メートルオーバーし、返しを外して3パットボギー。「(カップの)反対側から見たら立った感じとラインが違ったので迷いながら打ってしまった。もったいないなかった」と躓いた。

その後は「読みにくいラインが多いですが、しっかりと決め打ちして(決めた)ラインを信じて打ちました」。2番パー5でバウンスバックに成功すると、「ラインが読めてタッチが合ったところで決まった」とバーディ量産。「ボギーを引きずらず、いいゴルフができた」と納得の表情を浮かべる。

首位と5打差で迎える最終日。「上がそんなに伸びるコースではないと思うので、僕がビッグスコアを出してチャンスをつかみたい」と、しっかりと上を見据える。「ロングパットが入るイメージがないので、ショットでピンの周りに何回つくかがカギになると思います」と持ち前のショット力に頼る。

前週は海外メジャー「全英オープン」に出場し、大会前は時差ボケに悩まされていたが「よく眠れているので疲れもほとんどない。暑さだけだと思います」。北海道とはいえ、連日30度を超す猛暑。スタート前から氷嚢を使って体を冷やすなど準備も怠らない。「全英」では粘ることの大切なさを学んだ。「明日も粘り強くプレーしたい」と汗をぬぐった。(文・小高拓)

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