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安森一貴はメジャーでの日本シード獲得へ!? 「チャンスがあれば上位に行きたい」

安森一貴は、大舞台での一発逆転を狙う(撮影:福田文平)

<全英オープン 事前情報◇17日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

日本ツアーでまだシード権を手にしたことがないながらも、初めての海外メジャーに挑むのは25歳の安森一貴。今季はQTランキング12位の資格で戦っていたが、「~全英への道~ミズノオープン」で3位タイに入ったことで出場権を獲得した。

プライベートを入れても、海外でゴルフをするのは初めての経験。十何時間以上も飛行機に乗ったことも初めて。「自分のスイング動画を後ろから見ていても、(いつもより)あまり姿勢が良くない気はする」と慣れない大移動と時差ボケに体も本調子ではないが、残り2日間でスイングの微調整を含めた準備を進めていく。

「ここのために練習してきたことは特にはない。ただただ、自分の調子を落とさないようにはやってきました」と少し胸を張って話す理由は、前半戦の調子の良さとリンクスを“得意”としているから。大阪府出身で林間コースをよく回っている一方で、「2番アイアンで低い球を打ったり、最近はドライバーでも打てるようになった。それを武器に」と、強い風でも低い球を打つのは日ごろから多く時間を費やしてきた。ショットメーカーを自負し、「グリーンに乗せてチャンスを作れたら」と攻略に意気込む。

「まずはシードを獲ることが目標」というなかで、目指すのは海外メジャーでの一発逆転。6月の「全米オープン」では日本勢最上位の20位タイに入った永野竜太郎が、20万152ドル、1ドル=141円で換算すると約2822万円を獲得。優勝賞金並みの額を手にして、シード権を当確させた。

現在はおよそ820万円で41位につけている安森も、これはもちろん知っている。「そうなんですよ。狙っていたりします」とロックオン。「まずは予選通過が第一目標」と賞金を手にすることを目指しながら、「チャンスがあれば上位に行きたい」とビッグボーナスも狙う。

初めての海外メジャーでも、雰囲気を全身で楽しんでいる。開幕3日前ながらも世界トッププレーヤーのプレーを見ようとスタンドを埋めるギャラリーから拍手を受けるなど、大舞台の空気は一味も二味も違う。「楽しみという気持ちとどうなるんだろうっていう不安もありますけど、少しでもこの空気になじめるようになれたらなと思います」と見据える25歳。全英を、飛躍の舞台にしたい。(笠井あかり)

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