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耐えて、耐えて、また耐えて 西村優菜はボギーを徹底回避「うまく切り抜けられた」

安どの表情を浮かべる西村優菜(撮影:福田文平)

<ホンダLPGAタイランド 2日目◇23日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

米ツアー今季初戦の初日はイーブンパーとやや出遅れた西村優菜。2日目は2バーディにとどまったものの、ボギーなしのラウンドを見せた。トータル2アンダー・51位タイで週末へ向かう。

スタートの10番パー5では3打目が先にピンそばに乗っていた同組の渋野日向子のボールに当たり、50センチにつくスーパーショット。バーディ発進としたが、そこから耐える展開に。15番パー4では大きなピンチを迎えた。

ティショットが右のレッドペナルティエリアに飛び込むと、ドロップしたあとの3打目は前方の木の上を越していくシチュエーションだった。「サード(ショット)も難しくて、ボギー覚悟というのは半分あったんですけど、いいところについてくれて」とカップをかすめながらピン左奥3メートルにオン。これを沈めてパーセーブした。

「今日は本当に2、3メートルくらいが残ってしまったんですけど、うまく切り抜けられた」と、このあともしぶとくパーセーブを続け、この日は25パット。「すごくいい感じで拾えていたし、転がりが良くなったので、この2日間通して成果を感じています」と、グリーン上は及第点をつける。

その半面、ショットの気持ち悪さがフェアウェイキープ率とパーオン率に顕著に出た。フェアウェイを捉えたのは8ホールでパーオンは9ホールのみ。「コースのセッティング的にはもう少し伸ばさないとダメだなと思う」。残り2日間は「バーディをたくさん獲れる方法を考えなくちゃいけないと思います」と、ビッグスコアに結びつけるためにショットの修正が必要だ。

「本当にしっかり耐えられたところは耐えられたので、そういうゴルフもどこかで必要になると思う」とこの日のラウンドを前向きに捉える。予選カットのない4日間大会。ピンチのあとにはチャンスあり。まだまだ上位を追う余地は十分に残されている。

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