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今年は吉田優利、西郷真央、馬場咲希が出場! 米ツアー出場権を争う最終予選会…いったい何位までに入ればいいの?

米女子Qシリーズ最終戦に日本勢からは左から吉田優利、馬場咲希、西郷真央の3人が出場【撮影:上山敬太、福田文平】(撮影:ALBA)

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 事前情報◇29日◇マグノリア・グローブGC クロッシングズC、フォールズC(米アラバマ州)>

30日から、来年の米国女子ツアー出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)が始まる。日本勢は、10月に行われた2次予選会を勝ち上がった馬場咲希と、世界ランキング75位以内の資格でここから登場となる西郷真央、吉田優利が出場。では、この3人がツアーメンバーになるために目指すべきは、いったい何位なのか? 改めておさらいしてみよう。

そもそも米国女子ツアーの出場順位は、選手それぞれが位置するカテゴリーが左右する。今年を例にすると、前年度のポイントランキング80位以内、すなわちシード選手は『カテゴリー1:トップ80』に分類。最も優先順位が高いというわけだ。その後に『カテゴリー2:キャリアトップ20』や『カテゴリー3:メジャー優勝者』…などと続いていく。

そして、今回の予選会出場者が入れる最も高いものが『カテゴリー14:Qスクール トップ20』という位置。つまり、選手たちは今回の予選会で上位20位以内に入ることが第一目標になる。2021年には古江彩佳が7位、渋野日向子が20位タイ、昨年は勝みなみが5位となり、このカテゴリーから新天地での戦いをスタートさせた。

さらにその1つ下には『カテゴリー15:Qスクール 21~45位』も存在。昨年の最終予選会を24位で終えた西村優菜が開幕をここで迎えていた。カテゴリー14よりも、こちらは優先順位が下がってしまうという理屈。今季の前半戦を見ると、例えば、勝のエントリーが早々に確定した試合に、西村がウェイティング枠からギリギリ滑り込んだということが何度かあったが、それはこのカテゴリーの差がそうさせた。なお46位以下だと通過ならず、ではあるが、米国女子下部のエプソンツアーのメンバーになることは可能だ。

ポイントは、この予選会で付与される出場順位は通年ではなく、リシャッフルまでという部分。年間の出場権を確保しているシード選手とは異なり、予選会を勝ち抜いた選手たちは試合で思うようにポイントが稼げないと、リシャッフル後の出場は保障されないことを意味する。ただ逆に、ポイントランキング80位以内でリシャッフルを迎えることができれば、一気に立場は上昇。『カテゴリー8:今年のトップ80』という位置になり、シード選手と同等の出場試合が約束された。

ちなみに、今季ポイントランキング83位でシーズンを終えた渋野日向子が、シードを喪失したニュースは記憶に新しいが、それでも来季は『カテゴリー11:ポイントランキング81~100位』で出場することが可能。予選会通過者よりも上のカテゴリーから、シード返り咲きを目指すことができる。

昨年まで8ラウンドが行われていた最終予選会だが、今年から6日間、計108ホールというスケジュールに変更された。そして最初の4日間はクロッシングズC、フォールズCという2つのコースを使用。そこで65位タイまでに入ると“予選通過”となり、クロッシングズCのみで行われる残り2日間をプレーすることができる。

まとめると、今回挑戦する日本勢3人が目指すのは“20位以内”。上位であればあるほど、優先順位も上になってくる。そこから活躍しリシャッフル突破、シード入り、さらには優勝へと進んでいくことになる。全員そろって米国進出へ―。そんな結末に期待したい。

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