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西村優菜の“現在地” 全英出場権獲得に背水の陣も…「いまはちょっと考えられない」

西村優菜は苦しい戦いがつづくなか、2週後の全英出場権を目指す(撮影:福田文平)

<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇28日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

2オーバーの83位タイから週末進出を目指した西村優菜は、1バーディ・2ボギー・1トリプルボギーの「75」。トータル6オーバーはカットラインに2打及ばず、「全米女子オープン」に続く2試合連続の予選落ちとなった。

初日はショットに苦しんだが、インコースを回った2日目の前半は9ホールすべてでパーオンに成功。序盤の12番でバーディを奪って流れを引き寄せたかに見えたが、その後がなかなか決まらなかった。

17番で手前7メートルのバーディパットがカップをかすめると、18番も8メートルほどがわずかに手前で切れた。すると1番でこの日初めてパーオンを逃してボギー、2番も連続で落とした。

「ボールを変えたりとか、なにか食べてみたりとか。なにかスイッチを作れるようにはしていたけど…」と悪い流れをなんとか断ち切ろうとしたが、次に来たのはティショットでボールがロストした4番のダブルボギー。その後はナイスセーブをみせながらチャンスを狙ったが、取り戻すことは叶わなかった。

これがメジャー今季4試合目。残りは「フリードグループ・スコティッシュ女子オープン」を挟んで迎える、2週間後の「AIG女子オープン」(全英)のみとなる。だが、現在63位につける世界ランキング、そして91位につけるCMEポイントランキングで、出場権を得ることは、まだできていない。

そのため、自力で出場権を得るためには、“前哨戦”のスコティッシュで上位に入るか、すでにエントリーしている全英同週の月曜日に行われる予選会を突破する必要がある。その状況を理解しながら迎えたエビアンでの戦い。「それしか方法はないかなと思うんですけど…。いまはちょっと考えられない」と、次戦に向けた気持ちの整理には時間がかかる。

「ちょっと試行錯誤とか、しなきゃいけないと思う。でもパッティングは全然悪くないんですけど、一筋入ってくれないのがどんどん悪くなっちゃっている。それをどうにかできればいいけれど、原因も分かっていなければ、どういう風にしたらいいのかがわからない」

ルーキーイヤーはこれまで11試合に出場して、最高位は4月の「JMイーグル・LA選手権」の17位タイで、予選落ちは3度。好感触があっても、それがスコアに結びつかない日々がもどかしい。

「いい練習はできていても、結果にならないと結局自信にはならない。そこがないと戦えないかなという感じがします」。この“現在地”からさらに強くなるために、22歳は前を向き続ける。(文・笠井あかり)

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