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吉田拓(カヌースラローム)は、未来を切り「拓く」。資金面の苦悩を越えて

2度の五輪出場のチャンスを逃すも、次の東京五輪に向けて再び歩み始めたカヌースラローム・吉田拓。後編では選手として活動を続ける難しさの部分、そして人と自然の関わり方について、想いを語ってもらう。

前編はこちら

金銭的な苦労、選手活動を続ける難しさ

——選手として活動するための資金は今、どのように賄っているのでしょうか?

吉田拓(以下、吉田) 活動資金には苦労しています。リオに向けては後援会からの支援などもありましたがそれでも足りず、クラウドファンディングで資金の募集をしていました。

あとは「拓サマー」というレースイベントをここ3年間は開催しています。御嶽というフィールドを使い、吉田拓による、吉田拓を応援してもらうためのイベントです(笑)。そこでグッズを作って販売したりして、資金に充てていました。

4月からは株式会社協栄というところに就職し、アスリートと会社員を両立していく予定です。働きながらカヌーを続けていくという、また一つの新たな挑戦ですね。競技活動の応援はしてくれるので、東京五輪を見据えた環境づくりという意味合いもあります。

吉田拓

4月から株式会社協栄に所属

——他の選手はどういった形で活動資金を確保しているのでしょうか。

吉田 会社に就職したけど、勤務はほとんどせずに名前だけの人もいますし、オフシーズンだけ週3日程度働いている人もます。選手によって違いますね。

——水という不確定なものを相手にするとなると、経験が重要そうです。そうなると経験豊富なベテラン選手にもチャンスがあるのでは?

吉田 おっしゃる通りで、選手寿命は長いです。体力を技術でカバーして勝負できる競技です。いま世界トップの選手は30代半ばですし、40歳前後の人も多くいます。僕は今28歳なので、そうなると4年後には技術も上乗せされて、いい時期に東京五輪を迎えられると考えています。

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