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「いろんなことを考えて進んできた」  西村優菜は欧米7連戦で収穫と反省、帰国で8連戦目へ

西村優菜は7連戦でつかんだ糸口も手に、いざ日本へ!(撮影:ALBA)

<クローガー・クイーンシティ選手権 最終日◇10日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>

2カ月前から始まった欧米7連戦の最後は41位タイに終わった。上位進出をにらんでスタートした最終日は、「上だけをアグレッシブに行こうとは思っていた」とプレーを進めて5バーディを奪ったが、2ボギーに1ダブルボギー。伸ばせたのはひとつで、悔しさがこみあげた。

序盤の2番でバーディが先行したが4番パー5でもったいないダブルボギー。6番以降はボギーとバーディを繰り返してハーフターンする。後半は2バーディで盛り返したが、順位は大きく変わらず。「前半はちょっともったいなかったのがあって、ただ、後半戻せたのはよかった」とカムバックは評価した。

前週、前々週と予選落ちを喫して険しい表情のラウンドが多かったが、今週は途中でスイング改善の糸口をつかみ、感触は上向き。「いい感覚も久々につかめた感じはあったので、もちろん悔しさもありますけど、充実した1週間だったと思います」。結果が出ないなかでも踏ん張って戦ってきた収穫を持って、一度帰国する。

7月の「アムンディ エビアン選手権」から欧州4連戦、そして北米西海岸、中部と渡り歩き、来週は日本ツアーの「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」に出場。そして1週間の休みを挟んで再び米本土に戻り、2試合を戦う。「もちろん体力的にきついですけど(笑)」と、この7戦の総移動距離は3万5000キロ以上。北半球を駆け巡ってきたこの2カ月。「いろんなことを考えて進んできた7週間。これを無駄にしないように」と、ここからもひたすら走り続ける。

出場人数が絞られる10月以降のアジアシリーズは、上位ランキング選手の出欠次第。「出られたらラッキー」と、今大会を終えてポイントランキングは80位を少し超える順位につける見込みだが、これはボーダーラインと見られる。疲れを乗り越え、気持ちの張りを持ち続け、「シビアになる」というシード権争いも見据えながら、秋の陣に突入する。(文・高桑均)

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