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ギャラリー転落事故も発生 初の入場制限、アルコール販売も一時停止に…米男子人気大会がカオス状態?!

今年も多くのギャラリーが詰めかけた大会だが、土曜日には沈静化の措置がとられた(撮影:GettyImages)

<WMフェニックス・オープン 3日目◇10日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>

例年、1週間で60万人以上、多い時には1日20万人を超す観客がつめかける米男子ツアー屈指の人気大会が、異例の措置をとった。現地時間10日(土)の午後2時に、「例年以上の混雑のため入場ゲートは一時的に閉鎖し、大会へのシャトルサービスも停止」と大会から発表された。

悪天候が続き、3日連続で順延が決まった“荒れた大会”だが、早朝に降った雨のあとようやく晴れ間がみえた土曜日にファンがコースに集中。そしてコースがぬかるんでいるなかファンはどんちゃん騒ぎ。そのためアルコールの販売が一時停止され、繰り広げられるパーティの沈静化を図った。ちなみに同大会で入場制限を行うのは初めてのできごとだという。

この土曜日の賑わいも、もはや恒例行事と言っていいもの。毎年、同じ週の日曜日に、米国で最も人気のあるスポーツイベント、NFLのスーパーボウルが行われるため、土曜日が“かき入れ時”になる、というわけだ。

そして今年の大会では、四方をスタンドに囲まれ、大歓声やブーイングが起こる名物ホールの16番パー3でヒヤリとするシーンも。前日の9日(金)に女性ファンの一人がスタンドから転落する事故が発生していた。「命に関わるケガではない」という発表があったが、足元が悪いなかでも密集するファンの安全面が懸念されていた。(文・武川玲子=米国在住)

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