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原因はライダーカップ落選? ポーランドの名手がLIV移籍の契機を語る

アドリアン・メロンクがLIV移籍のきっかけを明かした(撮影:GettyImages)

今季からLIVゴルフに参戦しているポーランドのエース、アドリアン・メロンク。移籍を決断した大きな要因の一つに「ライダーカップ」の“落選”があったと海外メディアの取材で答えた。

ライダーカップは米国と欧州の代表メンバーが誇りをかけて戦う頂上決戦。世界の男子ゴルフ界で最も注目されるイベントの一つであり、代表に選ばれることは選手にとって最高の栄誉となる。

メロンクは2022年のアイルランド大会で欧州ツアー初優勝。ポーランド人として初の快挙だった。その後も3勝を積み上げた。2023年のライダーカップに出場する資格は、絶好調の30歳にとって十分なはずだった。

「チームに入るチャンスはかなりあると思っていた」。キャプテンのルーク・ドナルド(イングランド)から連絡があった。落選の一報だった。「正直、すごくショッキングだった。それからは本当にゴルフに集中できなかった」。

初のメンバー入りを最大の目標にして突き進んできただけに、落胆は大きかった。そんなとき、メロンクの目に止まったのがLIVゴルフの存在だった。

「もしライダーカップに出場していたら、おそらくLIVには来なかっただろうね。あの出来事を経験したことで、自分のことをもっと大切にすることができるようになったし、他人がどう思うかなんてどうでもよくなった」

LIVゴルフは1シーズン14試合。欧州や米国ツアーと比べると圧倒的に少ない。さらに4日間がスタンダードな両ツアーに対して、LIVゴルフはすべて3日間大会。当然、家族とともに過ごす時間は増える。

「この2年間は本当に素晴らしかったけど、正直言って、あまり楽しめなかった。常に移動していたからね。ホテルからホテルへ、空港から空港へと荷造りするだけだ。去年の5月にイタリアで優勝したとき、月曜日に目が覚めて『よし、勝った。でも、また新しいコースに行き、日課をこなさなければならない。喜びはどこにあるんだ?』。だから、家族や友人と人生を楽しむ時間が増えたことは最高だよ」

メロンクはLIVデビュー戦のマヤコバ大会は47位に終わったが、今週のラスベガスでは9位タイ。LIV戦士としての一歩を踏み出した。

それでも、やはりライダーカップには後ろ髪を引かれているようだ。「もし、ライダーカップでプレーすることが可能なら、もし、自分に十分な実力があるのなら、チームに入りたい。懸命に取り組み、ベストを尽くして、何が起こるか見てみたい」。メロンクの願いはかなうだろうか。

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