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渋野日向子、サプライズゲスト登場に「涙が出ました」 初バーディで見せたバンザイの秘密は…?

“女イチロー”山田恵里さん(右)と感激の2ショット(撮影:佐々木啓)

<ブリヂストンレディス 初日◇18日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

今季国内初戦の渋野日向子は、5オーバー・110位タイと苦しい初日を過ごした。その一方で、思わず笑顔が弾ける“うれしすぎるできごと”も起こった。愛知県の会場に、東京五輪で金メダルを獲得した元ソフトボール選手の山田恵里さんが来場。渋野のプレーを見守った。

スタートホールの10番で3パットのボギーを叩き、意気消沈した直後。マネージャーから呼び止められた渋野が顔を上げると、そこに山田さんの姿があった。「私、知らなかったんですよ。3パットした後に呼ばれて見たら、『???』みたいな(笑)。完全なるサプライズでめっちゃうれしかった!」。一気にその顔に笑顔がよみがえった。

これは、渋野のマネージャーが山田さんと連絡を取り合い実現させたもの。米国で今大会への出場を決めた後、『応援に行きたい』という山田さんからの希望があって始まったことだ。その予定については、渋野には秘密にしたまま帰国。今週の月曜日には山田さんと、同じく東京五輪代表だった原田のどかさんと食事をともにした渋野だったが、大会直前だったこの時でさえも伏せられたままだった。これが“完全なるサプライズ”の舞台裏だった。

渋野の組について18ホールを歩いた山田さん。やはり一流アスリートとあって、アップダウンのあるコースもスタスタと歩く姿が印象的だった。渋野がこの日最初のバーディを奪った時、バンザイをするように手を上げて喜んだシーンがあったのだが、実はこれにも“秘密”がある。

後半の7番で2.5メートルのチャンスパットを決めた後、ギャラリーの大歓声のなか、山田さんからも「ナイスバーディ!」のかけ声が渋野に飛んだ。それに応えるように、喜びを表現したのがそのバンザイポーズだったのだ。さらにラウンド後の練習も最後までしっかりと見届けてもらった。

渋野にとってソフトボールは、「ゴルフよりも好き」という競技。昨年の12月には、地元・岡山県で自らの名前を冠し、原田さんと一緒に小学生のソフトボール大会も開催したほど。今年1月に山田さんと初めて食事をした際には、自身のSNSで「ついに…お会いできました…ソフトボールの神様。」と喜びの声も投稿していたが、今度はその憧れの人の前でプレーする貴重な一日になった。

「朝から来てくださって、私は涙が出ました」。現役時代には走攻守そろったプレースタイルから“女イチロー”という異名もつけられた憧れの人からのパワーも注入し、2日目はバンザイバーディを連発したい。

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