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【書評】「ポゼッション」だけじゃ勝てない。“タテ”への速さをドイツ流で学べ

2014年ブラジルW杯。準決勝で開催国のブラジルを衝撃の7-1、決勝でアルゼンチンを激闘の末に1-0と、南米の2強を打ち破ってトロフィーを掲げたドイツ代表の躍進は記憶に新しい。先日のEURO2016でも初戦でウクライナを2-0で破り、幸先の良いスタートを切った。

そんな彼らの戦術のキーワードが「プログレッシオン」。直訳すると、「前進する」という意味だ。ゴールに向かって前進するために、あらゆる手段を使ってDFを突破する。「プログレッシオン」には、そういった意味が込められている。
日本語に置き換えると、本書のタイトルにもなっている「タテの突破力」と言えるだろう。しかし、「タテ=カウンター」ではない。「プログレッシオン」は、中央突破、サイドアタック、ポゼッションなど、ありとあらゆる手段を用いてゴールを目指すことを指す。

これまでのドイツ代表は屈強なセンターフォワードを前線に配置し、そのまわりを走力のある選手で固めることで、よくいえばダイナミック、悪くいえば大味なサッカーを展開してきた。

「ドイツ」「タテ」といったワードからは、そのイメージがついてくるかもしれないが、近年の緻密なサッカーを繰り広げるドイツ代表を見れば、「プログレッシオン」によっていかにプレースタイルが変わったか、感じられるはずだ。

本書ではドイツサッカー連盟公認A級ライセンスを所持する中野吉之伴氏監修のもと、「タテの突破力」を身につけるための練習メニューが紹介されている。その多くが、現地で実際に行われているメニューだ。また、単にメニューを真似るだけではなく、その組み立て方、考え方、アレンジの仕方まで丁寧に解説。チームが課題に直面した時、マンネリ化が進み緊張感がみられないときなど、指導者に必見の一冊といえるだろう。

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