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勝率は80% 金谷拓実が賞金ランク奪首かかる最終日へ「自分らしいプレーを」

金谷拓実が今季3勝目に向けて首位に立った(撮影:鈴木祥)

<バンテリン東海クラシック 3日目◇30日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

初日から安定したプレーを続ける金谷拓実が「67」をマーク。トータル11アンダーで首位に並んだ。現在賞金ランク2位。470万円余りの差でトップを走る中島啓太は今大会で今季初の予選落ちを喫しており、現状では金谷の逆転が濃厚だ。しっかりと勝ち切って、賞金王争いで大きく一歩前に出る。

3番パー4でバーディ先行の金谷は中盤で猛チャージを見せた。9番パー4で8メートルのバーディパットを沈めると、10番パー4では2打目を52度のウェッジで3メートルにつけて連続バーディ。11番パー4は残り110ヤードから再び52度で30センチにつけて、一気にトップに躍り出た。

予選2日間では左のミスが多かったというアイアンショットを修正し「今日もいいプレーができたと思っています」。フェアウェイが狭く、グリーンは硬く速いというコンディションのなか、3パットを喫したこの日の16番パー3を含めて、叩いたボギーは3日間で2つだけ。上位陣の中でも安定感は群を抜いている。

今大会で今季6度目、通算では13度目となる最終日最終組。「優勝するチャンスが一番多い場所なんで、そこに入ることはすごく大事。とにかく勝ち切りたいなと思います」。今季の2勝を含めて、通算5勝はすべて最終日最終組から挙げたもの。また、最終日を首位で迎えた試合は過去5回のうち4度優勝。勝率80%と圧倒的な強さを発揮している。

1打差で単独3位につける星野陸也とは、4日間とも同じ組でのラウンドとなる。「初日の出だしは(一時3オーバーと)あまり良くなかったけど、自力があるからこの位置まで来ている。欧州ツアーでも頑張っていて、いい選手なので最終日も一緒にプレーできるのは楽しみです」。昨季は金谷も欧州ツアーを中心に海外へ積極的に参戦。厳しさを知っているからこそ、実績的に優勝争いの最大のライバルと目される星野に敬意を表した。

ただし、金谷が見据えるのはほかの誰かではなく、自分自身との戦い。「自分らしいプレーをやり続けて優勝したい」という言葉を繰り返した。持ち味である安定したプレーを最後まで貫き、今季3勝目と同時におよそ1カ月ぶりとなる賞金ランクトップ奪回を狙う。(文・田中宏治)

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