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国内女子ツアーの前半戦終了 選手たちは“夏休み”をどう過ごす?

選手たちは“夏休み”をどう過ごす? 葭葉ルミらに話を聞いてみた。(撮影:鈴木祥)

先週の「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」をもって、今季全38試合の半分を消化。シーズン中唯一試合がないオープンウィークを迎える。後半戦に向けて、心身ともにリフレッシュしたい1週間をどう過ごすのか? 選手たちに予定や楽しみにしていることを聞いてみた。

ミネベアミツミレディスで23位タイ、3試合連続予選落ち→3試合連続予選通過と復調気配で前半戦を終えた葭葉ルミのオープンウイークは、なかなか忙しい。「週明けはレギュラー番組の収録で長崎に行って、一度東京に戻ったあと、スポンサーさんのコンペがあるので軽井沢に行きます」。次戦が福岡ということも考えると、移動だけでも大変だ。

冠番組の「葭葉ルミと森末慎二のらく・ごる」(テレビ長崎)は毎回、今年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(9月)の会場でもあるパサージュ琴海で撮影。「練習ラウンドになってラッキーだなと思っていたんですけど、台本に“今回はレディースティから”とあったので練習にはならないかも」と苦笑いだった。さらに「仲がいい選手と1週間会わないと寂しくなっちゃうんですよ」と忙しい合間を縫って「全米女子オープン」から帰国する吉田優利との食事を組み込むつもりでいる。お互いのスケジュール次第ということで「実現したらインスタに載せますね」と会場を後にした。

トータル5オーバーの50位タイに終わったプラチナ世代の上野菜々子は、3日間のミニ合宿を行う。「最近、パターを替えたんですけど、そのとき相談したプロにパッティングをチェックしてもらうのが一番の目的です」。合宿の後はリフレッシュの時間もしっかり設けており「昨年のオープンウィーク以来、ニュージーランドに留学している友達と1年ぶりに会えるんです」と再会が待ち遠しそうだった。

ベテランの藤田さいきは「休んでしまうと体がなまるので、オープンウィークもゴルフばっかりしています」。スポンサー関連のコンペや、横峯さくらがアンバサダーを務める1日大会「プレアデスカップ 横峯さくらドリームレディース」(14日、福岡)に参加。「そのまま福岡にいるので、予定が合う選手とプライベートのゴルフもすると思います。息抜きに一日ぐらい趣味の海釣りに行くかもしれません」。打ち込みやトレーニングではなく、ラウンドを重ねることで調子を維持するのがベテランの調整法だ。

プレーオフで敗れた先週の疲れからか、4日間苦しいラウンドが続いた桑木志帆には「オープンウィークの楽しみは?」と問いかけてみた。すると「試合の週は飲めないので、お酒を飲みます」とニヤリ。地元・岡山ではちょっとした準優勝祝い(残念会?)が計画されており、いい機会になりそう。決して飲んでばかりいるわけではなく、トレーニングを重ねて、後半戦での初優勝を目指す。

山内日菜子が楽しみにしているのは地元・宮崎の食事。「食べたいのは辛麺とうどんです。お気に入りの辛麺のお店ができたので、3回は行くと思います」。3月に初優勝を挙げ、翌週もトップ10入りを果たしたが、以降の成績やプレー内容には満足していない。先週の16位タイは久々の上位フィニッシュだった。「スイングが崩れてきているので、まず土台となる体を作り直すつもりでトレーニングをします。たくさん食べてもいいようにがっつりやりますよ」と冗談交じりに話した。

レギュラーツアーは空き週でも、ステップアップツアーでは新規大会の「あおもりレディスオープン」(12日~)が開催される。今大会でトップ10入りを果たした工藤遥加、宮田成華をはじめ、中2日で試合が続く選手も多い。

そのうちの一人、臼井麗香は「千歳から青森の飛行機が満席だったので、函館から新幹線なんです。乗り換えが難しそうで、もし間違えたら今日中に着かないかも…」と不安げに帰り支度を急いでいた。話を聞く限り、函館での乗り継ぎが時間的に多少タイトな様子。ここで慌ててもそれは変わらないのだが…。話を聞かせてくれた各選手の後半戦の活躍とともに、臼井が無事に到着することを願っている。(文・田中宏治)

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