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「ミスから学べていない」レイカーズ復帰のブラッドリーが現在のチームに警鐘「ポストシーズンにはほど遠い」<DUNKSHOOT>

今季2年ぶりにレイカーズへ復帰したブラッドリーだが、当時と現在のチームでは大きな違いがあるようだ。(C)Getty Images
イースタン・カンファレンスのチーム相手にアウェー6連戦を戦っているロサンゼルス・レイカーズは、現地時間1月21日(日本時間22日、日付は以下同)のオーランド・マジック戦こそ116−105で勝利したが、23日のマイアミ・ヒート戦は107−113で黒星を喫した。

この敗戦で今季成績が23勝24敗(勝率48.9%)となったレイカーズは、ミネソタ・ティンバーウルブズ(23勝23敗/勝率50.0%)に抜かれてウエスタン・カンファレンス7位へと転落。

今季2シーズンぶりにレイカーズへ復帰したベテランのエイブリー・ブラッドリーは、ヒート戦後にチームの現状を語っていた。

「ベテラン揃いのチームなのに、僕らは自分たちのミスから学べていない。だからポストシーズンにはほど遠い。自分たちの失敗を修正し、そこから学んでいくことが必要だと思う。僕らはもっとチームとしていいプレーをしないと。今夜自分たちが見せた戦いは気に入っている。でも(反撃が)遅すぎた」

大黒柱レブロン・ジェームズは17試合連続で25得点以上と好調も、肝心のチームは前半で26点差をつけられ、第4クォーター中盤にも23点ビハインドを背負う苦しい展開。そこから4点差まで巻き返したとはいえ、ヒートが勝つべくして勝ったゲームだったと言える。

キャリアでオールディフェンシブチームに2度選ばれた実績を持つ31歳のベテランディフェンダーが大切なことに挙げたのは“インテンシティ(強度)”だった。
「(ヒート戦では)自分たちで墓穴を掘ってしまっただけでなく、相手のインテンシティに僕らがマッチしようとした時、レフェリーには届いていなかったんだと思う。僕らがプレーレベルを引き上げた時には、もう遅かったんだ」

ブラッドリーは持ち前の粘着気質なディフェンスでコートを動き回っているほか、平均7.0点、2.4リバウンドを記録。3ポイント39.2%(平均1.4本成功)はここ8シーズンで最も高く、攻守で及第点を与えられるプレーを見せている。

だがバスケットボールはチームスポーツであり、1~2人が激しいプレーをしていても、チーム全体にそれが浸透していないと勝利するのは難しい。

レイカーズは25日のブルックリン・ネッツ戦からアンソニー・デイビスが復帰予定だが、攻守でチームが噛み合うには選手1人ひとりのインテシティを引き上げ、試合を通じてハードなプレーをする必要があるとブラッドリーは見ているのだろう。

ネッツにはジェームズ・ハーデン、27日に対戦予定のフィラデルフィア・セブンティシクサーズにはジョエル・エンビードというリーグ最高級の実力者が君臨しているため、勝利を掴むことは決して簡単ではない。

だが現状維持ではさらに状況が悪化する恐れがあるだけに、ベテラン軍団にはここからなんとか這い上がってほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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