【ゴルフ会員権】第107回 東京相武カントリークラブ(東京都)

今年11月に開場60周年を迎えるコース。写真は緩やかに右ドックレッグしていく9番パー4(342~303ヤード)。周囲に街並みを望む景観は都会のゴルフ場ならでは

60周年を迎えて新クラブハウス完成。女性向けの施設も充実

旧・相武カントリー倶楽部が2023年8月に名称変更。全国に171か所あるアコーディア・ゴルフの運営コースで唯一、東京都下にあり、またここ数年はコーライだったメイングリーンのベント化やクラブハウスの建て替えなど、リノベーション&グレードアップを積極的に行い、注目を集めている。
 
八王子市と町田市をまたぐ多摩丘陵の尾根伝いに展開する18ホールはこの辺の地形にありがちな極端なアップダウンがほぼ解消されており、クセの強さやトリッキーさを感じさせないオーソドックスなレイアウト。ショットの正確性が試されるINコースに対してOUTコースは豪快なショットを楽しめるホールが多く、パー3・パー4・パー5が3ホールずつの構成で、ホールハンディ1の5番(レギュラー529ヤード)から7番まで、パー5が連続する3ホールがスコアメイクのカギになっている。
 

クラブハウスは今年9月9日にプレオープンしたばかりでどこもピカピカ。開業当時からあった旧ハウスを取り壊し、ほぼ同じ場所に新たに建築された。コース側の眺望を広く取り、車寄せやスタートテラス、フロント、ショップ、レストランをワンフロアに集めるなど動線を見直して利便性が大幅アップ。コンパクトながら明るく快適な空間に生まれ変わり、浴室まわりなど女性向けの施設も充実させている。また、不足気味だった駐車場が約1.5倍に拡張されたのも朗報だ。
 
名義書換料は正会員275万円、週日会員(土曜可)165万円・平日会員(土曜不可)77万円。年会費は正会員52,800円、週日会員(土曜可)37,400円・平日会員(土曜不可)28,600円(金額はいずれも税込)。正会員の入会に必要な費用の総額は320万円~340万円で推移している。
 
クラブ競技は、22年実績では理事長杯、月例杯、開場記念杯、倶楽部選手権、シニア選手権、グランドシニア選手権、レディスチャンピオン杯や、年齢別4クラス競技の昭和の日杯、天皇誕生日杯などを多彩に開催。またアコーディア・ゴルフの優遇制度として、ハワイ・オアフ島のコオリナ・ゴルフクラブやタートル ベイ リゾートなど海外提携ゴルフ場を優待料金でプレーできる特典も受けられる。
 
周辺は府中CC、東京国際GC、桜ヶ丘CC、多摩CC、東京よみうりCC、よみうりGCなどが居並ぶエリア。東京相武CCも歴史と伝統を誇る老舗クラブだが、堅苦しさがないフランクな雰囲気で、メンバーどうしの交流も盛んだという。中央道・八王子ICから10km、圏央道・高尾山ICから8 kmと東京方面からも横浜方面からも便利な場所にあり、電車利用の場合も2駅から送迎バスを通年運航(予約不要)。この先、長く通い続けることを考えると、この利便性は大きな魅力だ。

今後、新設コース誕生の可能性はほぼゼロの都内で会員権を持てる、数少ないチャンスといえるだろう。

基本情報

東京相武カントリークラブ
公式HP:https://reserve.accordiagolf.com/golfCourse/tokyo/sobu/
住所:東京都八王子市大船町620
TEL:042-771-8211
開場日:1963年11月20日
コース設計:真島宏雄

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