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原英莉花には「ゴルフで主役になってもらいたいよ、ハハハ」 ジャンボ尾崎が愛弟子たちにかける厳しくも温かい期待

ジュニアたちの一挙手一投足を見つめるジャンボ尾崎(撮影:佐々木啓)

11日、ジュニア選手の選考会「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」(千葉市花見川区)に参加したジャンボこと尾崎将司が、その後に行われた取材で愛弟子たちの今季の活躍に“太鼓判”を押した。

言葉はジャンボ流。ただ、その表情は柔らかい。原英莉花のことを話した時のことだ。「英莉花もよくなっているよ。今年は期待だな」。その言葉を受けて『どの辺りがよくなった?』という質問が投げられると、「うん? 顔じゃないか?」とジョークを飛ばしてニヤリ。続けて「金髪にしたり、すごいよ。あいつはゴルフ以外でいつも主役だもんな。ゴルフで主役になってもらいたいよ。ハハハ」と、今度は豪快に笑った。

2020-21年シーズンにメジャー2勝を含む3勝を挙げた原だが、昨年は未勝利で閉幕。最終的にはメルセデス・ランキング31位でシードは死守したが、シーズン序盤は“圏外”でのプレーが続くなど結果を残すまでに時間がかかった。「去年1年間は嫌というほど苦しんだからな」と振り返った師匠は、それに続け「『今年は頑張る』って言い切ってきたよ。今年を外したらもう後がない。25歳までに大輪の花を咲かさないと。後からだと難しくなってくるぞ」と、今月15日に24歳になる弟子の奮起に期待する。

さらに西郷真央についても、「間違いなくよくなっている」と自信をみせる。昨シーズン5勝を挙げた西郷だが、終盤は極度のドライバー不振に陥り、最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」をトータル35オーバーで終えるなど苦しんだ。その修正については「本人がどれだけゴルフに対する頭脳を持っているか。人任せはダメ」という考えから、ジャンボが深く介入することはしていないことを明かしたが、「悩んでいたから」とポイントは伝え、状況を見守ったようだ。西郷は3月2日からシンガポールで行われる米国女子ツアー「HSBC女子世界選手権」で今季初戦を迎える。海の向こうから、師匠をさらに安心させるニュースを届けたい。

このほか、ルーキーイヤーだった昨季にメルセデス・ランキング33位となり初シード入りを果たした佐久間朱莉らも指導する。「スポーツ選手は頑張る以外にない。“汗と涙の…”じゃないけど、そういうことも必要になる」と努力の重要さを訴えるジャンボは、「プロである以上は常に上位を目指さないといけない。若い子(ジュニア選手)のゴルフがうまくなる以上に大切なこと」と、厳しくも温かい言葉で弟子たちに発破をかけた。

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