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手嶋多一 2度目の日本シニアオープン制覇へ! 首位戦線に躍り出る

2日目に巻き返しをみせた手嶋多一(撮影:上山敬太)

<日本シニアオープン 2日目◇15日◇能登カントリークラブ 日本海・はまなすコース(石川県)◇6993ヤード・パー72>

日本シニアツアーのメジャー大会は、第2ラウンドが終了した。2021年の今大会覇者・手嶋多一が7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、初日の45位タイから3位タイまでジャンプアップ。一気に首位戦線に躍り出た。

この日1番からスタートした手嶋は、出だしのパー5で幸先よくバーディ発進を決めると、3番、4番でも連続バーディを奪う。その後はパーを重ねたが、折り返した後半10番パー4では、ラフからのセカンドを1メートルの距離に乗せバーディ。さらに続く11番でも6メートルの距離を沈めて連続バーディで波に乗った。

12番パー4ではティショットをラフに入れ、この日唯一のボギーを叩くも勢いは止まらず、15、18番でもバーディを重ね、初日の出遅れを取り戻した。2日目のプレーを終えた手嶋は、「ティショットがフェアウェイにいっていない、ショートアイアンは上手く打てているけど、距離が残るミドル(ホール)はラフに入れるときついですね。もうちょっとフェアウェイにいかなきゃダメですね」と意外にも明日以降への改善点を先に口にした。

そのショットの内容だが、「左に行くのが多かった。振ると左にいくという癖が治らないですね(笑)ジュニアの頃から(笑)」。天性のドローヒッターとして知られる、いかにも手嶋らしい発言だが気にする様子はない。「今日はパットをしっかり打とうと思っていて、それが入ったので、まあ7個バーディ取れたのはパットがよかった」と、パッティングの自信が好スコアの裏打ちとなったようだ。

好調のパッティングについても、「あんまりパットを考えても難しくなるだけなんで…、今日はなるべく早い段階でバーディ来ないと正直予選落ちるんじゃないかっていうのも考えたし、先にバーディこないかなっていう中で、いいバーディきましたね」と長年培ったベテランならではの対処が奏功した形だ。

明日からの決勝ラウンドに向けて「課題はティショットですね。でも刻んでばかりだと…。でも攻めないとバーディ来ないんで。あと2日も攻めながらやりたいと思います」。百戦錬磨の手嶋、課題は明確、対処法も見えている。「他の若い選手がたくさん入ってきて刺激もあるし、負けられないというのもあります」。最後はきっぱりと言い切った手嶋が、2度目のシニアゴルファー日本一の栄冠を手にすることはできるのか? 残すは2日間、勝負の時が訪れる。

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