• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • B・デシャンボーがサウジアラビアで23年初戦へ 「12月に蓄膿除去手術を受けていた」と告白

B・デシャンボーがサウジアラビアで23年初戦へ 「12月に蓄膿除去手術を受けていた」と告白

ブライソン・デシャンボーが23年初戦を迎える(撮影:GettyImages)

<PIFサウジインターナショナル powered by ソフトバンクインベストメントアドバイザーズ 事前情報◇1日◇ロイヤル・グリーンズG&CC(サウジアラビア)◇7048ヤード・パー70>

現地時間の2日に開幕するアジアンツアーの「PIFサウジインターナショナル」(ロイヤル・グリーンズG&CC)にはLIVゴルフの選手の多くが参戦。ブライソン・デシャンボー(米国)もその一人で、昨年10月末のLIVゴルフ最終戦以来のツアー復帰となる。

デシャンボーはオフを過ごしていた12月15日、「蓄膿除去手術」を受け、ここ数年悩まされていた“めまい”から解放されたことをLIVゴルフの公式HPで発表した。
 
「この手術を受けたことは、僕の人生でも最も素晴らしい決断だった」とデシャンボー。続けて「エネルギーのレベルが本当に良くなった。思考能力も断然高くなった。周囲の人が気づくかはわからないが、言葉もずっとうまく発することができる。2018年の自分に戻ったようだ」と説明した。
 
20年9月、ウィングド・フットGC(ニューヨーク州)で開催された「全米オープン」を制したデシャンボーは、翌年4月のマスターズ・トーナメントの頃からひどい“めまい”に悩まされたという。22年4月には左手首の手術も受けた。PGAツアーを去り6月に開幕したLIVゴルフに参戦。プロ転向以来、初めて未勝利に終わった昨年は11月に父が他界し、精神的にも肉体的にも苦労が続いたが「22年はリセットの1年」と位置づけた。
 
2020年、コロナ禍でツアーが休止した際、3カ月で約10キロも体重を増やし、二回りも大きな体で戻ってきた。しかし、昨年夏には10キロ減量して、「自分の体の限界を知った」と明かした。最新のテクノロジーを使用して「ボールスピード185マイル(約83m/s)は自分がコントロールできるスピード。200マイル(約89 m/s)のドライバーショットでフェアウェイを捉えることはできるが、そこにはまだ到達していない」とデシャンボー。
 
「今は飛距離を求めないで、2018年の自分で再びゲームを支配できるようにしたい。とても健康で明晰になった。子供に戻った気持ちでトライするから、恐ろしい存在になるだろう」と完全復活をアピールした。(文・武川玲子=米国在住)

関連記事