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「まだアメリカで」 上原彩子は後半戦出場権&シード返り咲き逃しても予選会から再挑戦

瀬戸際の状態で戦った上原彩子は予選落ち。QTで来季出場権を得る覚悟ももっている。(撮影:ALBA)

<Danaオープン 2日目◇14日◇ハイランド・メドウズGC(米オハイオ州)◇6555ヤード・パー71>

上原彩子が崖っぷちに立たされた。というより、すでに片足は外れているかもしれない。118位で迎えた2日目に逆転での予選突破を目指したが、2バーディ・3ボギーとひとつスコアを落とし、トータル3オーバーで予選落ち。これで、後半戦の出場権は遠のいた。

一昨年から昨年まで公傷制度が適用された上原は、復帰した昨年9月から今年の3月までの出場試合でシード同等かそれ以上のポイントを稼げばシードを守れたが、これには失敗。今季の出場資格は昨季ポイントランキング101~125位のグループで、全体16番目のカテゴリーとなった。191位という優先出場順位では出られる試合が増えるはずもなく、今季は5試合をプレーするにとどまっている。

シードを持たない選手にとっては、各試合でポイントを稼がねばならず、それが一定以上に到達すれば、優先出場順位を見直すリシャッフルでその順位を上げることができる。ところがここまで5試合すべて予選落ちの上原はポイントランキングで順位もつかない状態。これでは出場できる試合はほぼなくなってしまう可能性が高い。

10月以降はアジアシリーズで出場人数がグッと絞られるため出場権はなし。2週後からはじまる欧州4連戦、そしてその後の米本土戦も出場有資格者が大量に欠場しない限りは厳しい。「残りの試合がどれだけ出られるか、本当にもっと厳しい状況にはなってしまった。でもやることはもう決まってますし、QTに行くつもりでしっかり調整していこうという感じです」。すでにシーズン後の予選会行きは頭の中にある。

このままポイントがない状態で行けば10月に行われるセカンドステージからの挑戦。もしいずれかの試合で出場が叶い、ポイントを稼いだ上で、10月の「アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ」終了時にポイントランキング150以内に入れば、最終予選会の「Qシリーズ」からの参戦が可能となる。

「やっぱりアメリカで」というブレない気持ちで戦う覚悟。13年から戦ってきた米ツアーという舞台から離れるわけにはいかない。今年12月には40歳を迎えるが、ここでくじけるわけにはいかない。(文・高桑均)

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