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“ラケット投げつけ”のキリオスがボールボーイに謝罪「ラケットをあげるから俺を許して」<SMASH>

自身の投げつけたラケットがボールボーイに当たりそうになったことを謝罪したキリオスは、お詫びとして少年にラケットをプレゼントした。(C)Getty Images
現地時間3月17日に行なわれた男子テニスツアー「BNP・パリバオープン」(3月10日~20日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)のシングルス準々決勝。ワイルドカード(主催者推薦)で出場のニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク132位)は、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン/同4位)に6-7(0)、7-5、4-6のフルセットで敗れ、同大会初のベスト4進出を逃した。

今大会は1回戦から3回戦まで全てストレート勝利を収めたキリオス。4回戦は対戦予定だった第10シードのヤニック・シナー(イタリア/10位)が体調不良のため棄権し、2017年大会以来約5年ぶりとなるベスト8入りを果たしていた。

迎えた準々決勝は、開幕から18連勝中と絶好調のナダルを相手にキリオスが互角のストローク戦を展開。だがキリオスは自身のサービスゲームで度々大声を出す観客に苛立ちを見せ、チャンスを逃した際にはラケットを破壊。第1セットのタイブレークでは0-6となった場面で再びヤジを飛ばした観客に暴言を吐き、2度目の警告でポイントを失ってセットを落とした。

第2セットではようやく落ち着きを取り戻してセットオールに持ち込んだキリオスだったが、ファイナルセットでは先にブレークを許し、健闘むなしく敗戦。すると怒りの収まらなかったキリオスは、ナダルと握手を交わした直後にラケットをコートに投げつけたのだが、そのラケットがボールボーイの近くまで飛んで行ってしまった。ボールボーイが何とかよけたために事なきを得たものの、あわや直撃という非常に危険な行為であった。
そのためキリオスは試合後にボールボーイを務めた少年とSNSで連絡を取り、「試合後のラケットの件は申し訳なかった」と謝罪。「完全なアクシデントだったけど、大丈夫かい? 君にラケットをあげたいのだけど、俺を許してくれるかな? 明日はコートにいるのかい?」と少年を気遣うメッセージも送った。

これに対して少年は「こんにちは! メッセージありがとうございます。僕は全く問題ありません。ラケットをもらえるなんてうれしいです。もちろん、謝罪の言葉も受け入れます。明日もコートにはいますよ」と返答した。

そしてキリオスは日本時間3月19日の未明に自身の公式ツイッターを更新。「昨日はごめんね。大丈夫かい? これをどうぞ。ぜひ使ってね」と言葉をかけながら、実際に少年にラケットを手渡した際の映像を公開している。

相変わらずの悪童ぶりを発揮した26歳のキリオス。類まれなるポテンシャルを持ちながらも、まだまだメンタルが安定しない点は大きな課題でもあるだろう。まずは危険行為に及んでしまったことを猛省した上で、今後の更なる活躍を期待したいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】プレーの合間に垣間見えるキリオスたちトッププロの素顔

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