• HOME
  • 記事
  • テニス
  • テニス界を揺るがす“アブダビ・クラスター”! 6人目の感染者となった世界5位・ルブレル「すごく動揺している」<SMASH>

テニス界を揺るがす“アブダビ・クラスター”! 6人目の感染者となった世界5位・ルブレル「すごく動揺している」<SMASH>

エキジビションでは強敵を倒して優勝したルブレフだが、大会後に思わぬ落とし穴が待っていた。(C)Getty Images
今月中旬にアブダビ(UAE)で開催されたエキジビション・マッチの参加選手が、帰国後に次々と新型コロナウイルス感染が判明している件で、新たに6人目の感染者が名乗りを上げた。男子テニス世界5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)である。

ルブレフは、世界のトップ選手が出場したエキシビション「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(12月16日~12月18日)の決勝で元世界1位のアンディ・マリーを破って優勝したが、その8日後にあたる12月26日にツイッターにメッセージを投稿。自身がコロナに感染したことを明らかにした。

スペインに滞在中のルブレフは「残念ながら新型コロナの陽性反応が出てしまい、今は医師の指示に従って隔離生活を送っている。すでにワクチン接種を済ませて『ATPカップ』や『全豪オープン』に向けて準備をしていたけど、とにかく今は回復に努めて皆にとって安全な状態になってからメルボルンに行くつもりだ。何が起きているのかとても動揺しているし、心配している。一日も早くコートに戻りたい」と複雑な胸のうちを漏らした。
ルブレフは本来であれば、新年1月1日にオーストラリアで開幕するATPカップ(男子国別対抗戦)にロシア代表として出場するはずだったが、12月27日時点で参戦はほぼ絶望的とみられている。ATPカップは全豪オープン前に行なえる貴重な真剣勝負の場であったため、プランの練り直しを迫られる。

同じエキジビションに参加していたラファエル・ナダル(スペイン/世界6位)の感染判明から始まり、ナダルのコーチであるカルロス・モヤ、女子部門に出場していたベリンダ・ベンチッチ(スイス/23位)、オンス・ジャブール(チュニジア/10位)などが次々と感染。さらには25日にはオーストラリア入りしたデニス・シャポバロフ(カナダ/14位)の感染も判明。これでエキジビションに出場した8人中6人が感染したことになった。

2022年シーズン最初のグランドスラム、全豪オープンを前にして起きた“アブダビ・クラスター”ともいうべきアクシデント。フランスのスポーツメディア『レキップ』によれば、ベンチッチに至っては「特に症状(発熱、手足の痛み、悪寒)がひどいので、万全を期している」とも報じられている。

果たしてこの先どうなるのか。これ以上の感染者が出ないのはもちろんだが、現在隔離中の選手の回復を祈りたい。

構成●スマッシュ編集部

【連続写真】ルブレフの必殺ショット、思い切り打ち抜く回り込みフォアハンド

関連記事