【卓球】五輪選考レース独走の早田ひなを平野美宇、伊藤美誠が追う　“黄金世代”のパリ行きをかけたデッドヒートを検証

来年1月まで続く激しい戦い

写真：木原美悠/長崎美柚（提供：ITTF）

木原美悠、長崎美柚（共に木下グループ）、張本美和（木下アカデミー）といった若手の有力選手も控えるハイレベルな争いだが、今後も早田が先頭を走り、平野、伊藤が2位をかけて戦うという構図で進んでいくことが予想される。早田や平野の中国勢相手の勝利は伊藤を刺激するカンフル剤として働く可能性は十分あり、世界ランキングでは日本勢最高位に位置し、経験も豊富な伊藤の巻き返しは考えられる。平野も“ハリケーン・ヒラノ”と名付けられ、高速卓球で脚光を浴びた2017年とは違う姿を見せており、かつてはダブルスも組んだ両者の戦いは最後まで続くだろう。

写真：張本美和（提供：Rallys）

史上最も厳しい選考争いとして続いているパリ行きをかけた女子シングルスの戦い。7月22、23日には「全農CUP東京」が行われ、9月からはアジアを舞台にした戦いも控える。来年1月の全日本選手権まで続いていくこの戦いは、最後まで2枠が定まらないまま終盤戦を迎える可能性もある。はたして、来年のパリ五輪行きの切符をつかみ取るのは誰になるのか。幼いころから互いを高め合ってきた黄金世代中心に展開される3つ巴の戦いからは引き続き目が離せない。