
写真:久保建英(提供:ムツ・カワモリ/アフロ)
日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、6月4日(日本時間6月5日1:30~)にラ・リーガで最後の試合となるセビージャ戦に挑む。
すでにリーグ4位が確定し来季のCL出場権は獲得しているが、期待されるのは久保建英の「シーズン2ケタ得点」だろう。
リーグ戦では37節を終えた時点で9得点(4アシスト)という結果となっているため、セビージャ戦で1得点すれば2ケタ得点となる。
最終戦はEL優勝を決めたセビージャとのノープレッシャーな一戦
ソシエダの対戦相手となるセビージャは、5月31日にASローマをPK戦の末破りEL優勝を果たした。
これでラ・リーガ11位ながら来季のCL出場権獲得が決定し、お祝いムードで最終戦を迎えることになるだろう。
そしてソシエダもまた、CL出場権獲得が決まっており、ホームで行われる最終戦はお祝いムードで臨むことになる。
残留争いを強いられている6クラブとは対照的となる平和な試合が行われることになる。
両クラブとも、来季を見据えて若手選手を積極的に起用してくるはずだ。
久保の出番はあるのか?2ケタ得点実現の可能性
日本人ファンの多くは、ソシエダのCL出場決定に安堵しながらも、「久保に2ケタ得点を実現してほしい」と願っていることだろう。
実力でいえば間違いなくスタメンだが、前述したようにこの試合では積極的に試合経験の少ない若手選手を起用する可能性が高いため、ベンチスタートが濃厚だ。
もちろん久保もまだ21歳と若手ではあるのだが、19歳のパブロ・マリンや21歳のバレネチェア、21歳のロベルト・ナバーロ、19歳のアリ・チョなど、久保と同じ攻撃的なポジションでプレーする有望な若手は大勢いるため、スタメンは彼らが起用されるのではないか。
来季はCLもあるため、彼らのうち少なくとも1~2名はスタメンと同レベルのパフォーマンスができるまで成長しなければならない。
そういった意味では、EL優勝を果たした実力のあるセビージャは格好の相手であると言えるだろう。
久保が2ケタ得点を実現させるには、おそらく後半の途中から出場し2~3回程度あるかないかのチャンスをモノにする必要があるわけだ。
来季はサディクも復帰、セルロートが完全移籍で残留すればスタメン争いはさらに激化
今季のソシエダは、FWの駒不足感が否めなかったが、来季は期待のFWサディクが大怪我から本格的に復帰することになる。
また、今季ラリーガで12得点を挙げたレンタル中のセルロートをライプツィヒから買取る可能性もあるため、FWのスタメン争いはさらに激化していくはずだ。
久保はMFでもプレー可能であるため、出場機会は今季と同程度あるはずだが、若手選手の成長を加味すれば安心はしていられない。
来季に向けたアピールとしても、最終戦での得点は大きな意味を持つことになるだろう。
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