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南野拓実らのアピールチャンスが奪われる!? コロナ禍での試合延期の悪影響を現地メディアが指摘

南野はすでにプレーは可能と報じている現地メディアもあるが、果たして…。(C)Getty Images
 現地時間1月6日に行なわれる予定だったカラバオ・カップ準決勝第1レグのアーセナル対リバプール戦が、20日に延期されることがEFL(イングランド・フットボールリーグ)から発表された。

 選手のコロナ感染、怪我人、アフリカネーションズ・カップ(AFCON)出場などにより、最低14人の選手を用意するという規定を満たせないためで、また試合開催による感染拡大のリスクもあって、リバプール側の要請が受け入れられることとなった形だ。

「レッズ」は先週、ユルゲン・クロップ監督の他、アリソン、ジョエル・マティプ、ロベルト・フィルミーノがコロナの陽性反応を示して2日に行なわれたプレミアリーグ第21節チェルシー戦の欠場を余儀なくされたが、さらに火曜日にはアシスタントコーチのペップ・リンダースらにも陽性反応が出たことで、クラブはAXAトレーニングセンターを一時的に閉鎖することを決定した。
  また、昨年末にはチアゴ・アルカンタラと南野拓実が筋肉の異常で戦線を離脱してなかなか練習にも復帰できず、ディボック・オリギは膝の負傷で先月7日のチャンピオンズ・リーグ・ミラン戦を最後に欠場中、他にもハービー・エリオット、ネコ・ウィリアムズら、症状の程度に違いはあれど、負傷者リストに名を連ねている。

 FW陣の柱であるモハメド・サラー(エジプト)とサディオ・マネ(セネガル)、そしてMFナビ・ケイタ(ギニア)がチェルシー戦を最後にAFCON開催地のカメルーンに向かい、最長で2月6日(ヤウンデで行なわれる決勝戦)までの戦いに臨むこととなる中、リバプールは20日に順延となったカラバオ杯の他、9日のFAカップ・シュルーズベリータウン戦、13日にアーセナル戦のリターンマッチ、16日にプレミアリーグ第22節のブレントフォード戦、22日に23節クリスタル・パレス戦の計5試合を乗り切る必要がある。

 この状況について、冬の移籍市場でのFW補強を主張する者もいれば、その必要性を否定する者もおり、後者を主張する中には、南野、オリギ、アレックス・オクスレイド=チェンバレンら「バックアップ組」に信頼を寄せる者も少なくない。元イングランド代表GKのコメンテーター、ポール・ロビンソンは主力FW2人を欠くという「大きな打撃」を受けたリバプールにとって、「唯一のプラスは、ミナミノとフィルミーノが戻って来て、クロップ監督が彼らを自由に使えることだ」と語っている(専門メディア『Football Insider』より)。
  しかし、英国の日刊紙『Daily Mirror』は、新型コロナのオミクロン株の拡大が「バックアップ組」の状況を悪くする可能性があると指摘する。これは、順延がカラバオ杯アーセナル戦だけにおさまらず、この先のスケジュールが変わることで「アピールするべき貴重なチャンスを失う可能性がある」からだという。
  南野については「昨季、サウサンプトンへのレンタルも経験した26歳の日本人選手は、アンフィールドでの不確実な未来に直面している」と現状を紹介した同メディア。彼の他、ジョー・ゴメス、ウィリアムズ、カーティス・ジョーンズ、クィービーン・ケレハーに対しても「この1月での活躍でクロップ監督に自身の有用性を証明する必要がある。さもなければ、ショーウインドウに身を置く必要がある(放出)ことを意味する」と、厳しく指摘している。

 先月初旬、リバプールの専門メディア『Rousing The Kop』は「ミナミノが重要な2か月に直面する」と予想していたが、気になる大腿部の症状についてはすでにプレーは可能と報じている現地メディアもあり、サラー、マネの穴を埋める活躍が期待されるが、果たしてコロナ禍が彼のキャリアに影響を与えることになるのか……。

構成●THE DIGEST編集部

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