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【パパ、キャンプ場作るってよ。】第20回「建設工事⑥失神って気持ちいいらしい…w」

暗中模索…洗面台の天板

初めてママが製材に取り組んだのが、洗面台の天板。

今思えば、表面も平らじゃないし、実(サネ)の作り方も甘いのですが、当時は慣れない道具でよく頑張った!

しかも初日に、電気カンナのコードをカンナがけしちゃって断線。

急いでホームセンターに買いに行った電気カンナに、平行定規が付いていて、実(サネ)作りを救われ、結果オーライ(∀`*ゞ)エヘヘ

天板がガタつかないように、傾かないように、洗面台にコンタクトケースを置けるように、必死に厚みを調整したのに、いざ洗面ボウルを乗せたら、ほとんど隠れんじゃん!ほぼ台として機能しないじゃん!!ってw

まぁ、この洗面ボウルの大きさも、こどもがビショビショにしても大丈夫なようにこだわった結果なので、よしとする◎


炊事場の腰壁張り

▲ヘッドライトを頼りに残業するママと、隣に積まれた大量の板(製材前)

なるべく端材を出さないように、なるべくカット数を減らすために、大きな板はそのまま使うというママの努力の結果…1枚が大きくて分厚くて、重くて1人じゃ張れない(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

しかも、鎧張りという、板を少し重ねながら張る方法なので、釘のサイズが尋常じゃない件w

▲左が今までの45mm釘、右が今回の65mm釘(長さ以上に太さが違うw)

板が割れないようにドリルで穴を開けてから釘打ちするのが面倒かと思いきや、釘打ちする距離も減って、一石二鳥(´∀`*)

板が大きくて重いので、製材こそ大変でしたが、板さえ作ってしまえば、どんどん張る面積が減っていくので楽勝でした(*ノω・*)


完了検査に間に合わない!?シンク作り

完了検査とは、実際に図面に基づいて建築が行われたかどうかを確認する検査のことで、新たに建てられた建物は受けなければなりません。

受ける日は、建築が完了してから4日以内と決まっているのですが、いつ完了するかは自分たち次第。

すなわち、自分でこの日までに終わらせると決めなければならず、先延ばしにしても、どんどんキャンプ場のオープンが先延ばしになるだけなので、パパが、えいやーで決めました。

ところがどっこい←

決めた直後に大番狂わせが。

シンクの天板と壁張りが、まあ、進まない。

原因は大きく3つ。

1.天板のカットが複雑

天板にシンクを入れる穴を開けなければなりませんが、大きな1枚を作ってから穴を開けると穴の分の木材がもったいないので、L字型の板を組み合わせて作る予定でした。

ところが、板の幅が足りない…

そこで、2枚のL字型の間にもう1枚足すことに。

たった1枚足しただけと思うかもしれませんが、これが、まあ、しんどい。

L字型の板を作るのでさえ、端材が出ないように、頭がこんがらがりそうになりながら計画し、ジグソーで寸分の狂いなく丁寧に切り出しています。

さらに、L字型を切り終わったあとも、その隙間に入る板(上々図の赤線の板)を計測して、切り出して、調整しなければなりません。

2枚の板をパッカーンって合わせるのと、その隙間をアレンジするのって、全然大変さが違うんです!(わかるかなぁ?この温度感!!w)

図面では、平行に作ってるはずでも、実際の隙間は長方形にはなりません。4辺の長さを測ったにも関わらず、ちょっと角度が違うだけでハマらない。

裏返してワンチャン!なんて合わない。だって実寸で測ってるからね!!

そして、調整する辺も2辺あるので、こっちを合わせればあっちが…(以下略

まぁ、もうこのへんにしときましょ(  ̄ - ̄) 遠い目w

2.数が多い

これが最大の予定狂わせ…というか、予定を立てた人のミス。

シンクは大人用とこども用のセットが4つあるのですが、これを4つと考えたのが大間違い。

こども用はサイズこそ小さいものの、奥行きが変わらないので、天板を作る工程は大人用と全く同じ。

つまり、シンクは8個で見積もるべきだったんです٩(๑`^´๑)۶

なぜ怒っているかって?もちろん、予定を立てたのはパパだからー!

ママは頑張りやさんなので、パパが予定を立てれば、どうにかその予定通りに仕事を終えられるように、オンスケ(オンスケジュール)むしろ、巻き(スケジュールよりも早く)で終えてきた実績の持ち主です( ・`д・´)シャキーン

ところが、どう考えても不可能すぎるスケジュールを与えられたんじゃあ、やってらんねぇ!べらんめぇ!!www

最初の1個は試し、2個目でコツを掴んで、3個4個というのが相場。けど、そこから倍って!
5・6個以上は、もう無の境地。職人さんに弟子入りしたと思って辛抱…シンクの天板をこんなふうに作る職人ってなんやねん!!ってなります ꉂꉂ(ノ∀≦。)σ

3.ミリ単位の調整

見よ、この隙間の無さを…!(`・ω・´)b

手前に大きな4枚の板を張ってありますが、1枚の板に見えますよね?

ということは、隙間がない!きれいに実(サネ)が作れているということなんです!!

そして、その上に乗っている天板の端も、3枚の板でできているのこそわかりますが、断面が真っ直ぐになって(面があって)います。

アップでもどうぞ!w

中央上の隙間こそ気になりますが、それ以外はほぼないと言っても過言ではないのではないでしょうか!!

パパがコーキングを面倒くさがってやらないと言うので、ママが頑張ったら、すごく上手くなっちゃったPART2です。(PART1はトイレの内壁です)

途中、階段を作っているパパが「俺も早く終わらせて、手伝うから」って言っていましたが、シンクが完成するに従って「俺、このレベルじゃできないかも」と言い出すくらい、ママの技術が上がっていましたv(´∀`*v)ピース


事故で意識不明!?

そんな、完了検査が近づいているのに、やってもやっても終わらない作業に足止めをされている中、ついに恐れていた事態が…。

ドドドッ「うわぁー!くそぉー」

何かが倒れる音と、パパの叫び声。

階段を作っている最中に、段差から落ちて、足を捻挫した模様。

▲パパが落ちた基礎と地面の段差(地面は奥に行くにつれて傾斜しているので、段差を降りるときに距離感が測りにくい…とパパの名誉のために擁護してみるw)

とりあえず、段差に腰掛けられるように体を起こすのを手伝うと…

パパが白目を剥いて倒れかかってくるではありませんか(゚д゚)!

支えきれず、そのまま前に倒れ込みました。

「え?痛みで気絶?折れた?」

気絶するほど痛いのかと思って、揺すり起こしてみたら意外とすぐ起きましたε-(´∀`*)ホッ

目の前で人が気を失うのを見たのは初めてだったので「え?え?死んだ?」←w「てか、支えなきゃ顔から行ったで」などとパニクりつつも、頭のどこかでは意外と冷静。

「やばい。確実に骨イッたな、こりゃ。完了検査はとりあえず延期すればいっか。けど、その後いつ治るか、いつできあがるかわからないぞ。パパしかできない作業って何があったっけ…?」など考えていました。

おそらく、今回は事故の直後に叫び声を聞いていたので、怪我自体は悪くて骨折だとわかったのが、冷静になれた要因かと。

ただ、その後に謎の気絶があったので、ママは笑っちゃいけないとは思いつつも、やっぱり笑いますよね。白目剥いたんでw魂が抜けた瞬間を目の前で見ちゃったんでwww

人生、初めてのことが、まだまだいっぱいありますね(﹡´◡`﹡)←

当の本人は「今後のタスクを考えたら、フワっとしただけ」で、のちのちこんなつぶやきも。

たしかに、ママもチェーンソーが膝をかすったときに一番最初に考えたのは「工期がやばい」なので、まず今後のタスクを考える気持ちは非常にわかります。

それで、気が遠くなってしまうほど、追い込まれていたってことですよね…経営者つらたん(´ . .̫ . `)

まぁ、兎にも角にも、怪我自体はたいしたことがなくて、何より。

そして、叫び声をあげてから気絶したことで、事故直後から意識不明で救急車なんてならなかったのが不幸中の幸い(;・∀・)

もし、あの叫び声がなくてパパが気絶して倒れてたら、それこそママも驚きでぶっ倒れるかもしれん((((;゚Д゚))))笑

その後、パパは「ちょっと寝てくる」と言って、1人山を降りていったので、ママは「なんだ、歩けんじゃん」と思いつつ←、動揺を抑えて、持ち場に戻り、何事もなかったかのようにシンクの壁張りの続き…。

もうなんかね、こんなことじゃ動じないくらい、って動じてはいるんですけどね^^;、すぐ作業に戻れるくらいには、慣れました、事故にも。

ドライに見えるかもしれませんが、まー、パパが事故にあったからって、ママの作業がなくなるわけじゃないんで。むしろ、怪我の治り具合によっては、ママの作業が増えるかもしれないんでね、やることやっとこ!って…(;^ω^)

結局、捻挫はたいしたことがなく、翌日足を引きずりながらも、一輪車で土砂を運んでいました←いろいろおかしいw

この妻にして、この夫ありといったところでしょうか…ホントは逆なんだけどね(゜∀。)


最後の追い上げ

この後再び、ママはシンクの壁張りへ、パパは階段作りへ、それぞれの作業へと戻って行ったわけですが、ママはそろそろ心の限界が…

「階段づくりを手伝いたい!」

というのは、建前で「なにか違うことがやりたい!」「もうシンクの壁張りしたくない!!」が本音(*ノω・*)

階段は、支柱となる板にルーターで溝を掘って、その溝に踏み板をはめて、固定します。

ルーターは一度に彫れるのが3mm。必要な深さは15mm。なので同じ作業を5回繰り返す×8箇所という、なかなか鬼畜な作業ですが、そんなんでもいいから、ママはやりたい。

もうルーターという新しい道具ってだけで、羨ましい(*´罒`*)

結局、踏み板を丸鋸で切らされたり(やってることシンク作りと変わらない!)、はめるのに苦労するかと思いきやほとんどズレがなく一瞬で終わり、すぐにシンク作りに戻されました(。 ̄x ̄。)ブーブー

いよいよ「やらないと終わらない。気分転換に人の作業を手伝っている暇なんてない!」状態になると、精神安定剤となるディズニー映画リピート視聴が始まります。

もう内容も知っている、ハッピーエンドのミュージカル映画を流しながら作業を行うことで、余計なことを考えない、ネガティブな思考を断ち切る作戦。

そして、睡眠時間を十二分に確保することで、起きているときは夢の国、寝ているときは夢の中と、名実ともに夢の住人になれるのです(゜∀。)←やばいですねー、キテますねーw

ただ、このタイミングになって、パパからちょっと手伝ってと言われることが増え「今は頼んでくれるな!」と思いつつも、2人じゃないとできない作業に借り出され、やっとシンクが完成したのは、完了検査の2日前。

完了検査は午前中からで、前日に大掃除を終わらせなければならないのに、まだ手すりが終わってない!!(꒪ꇴ꒪〣)

手すりは、パパが途中までは1人で作っていました。

伐採した杉を柱として使うので、切り揃え、皮をむき、アンカーボルトでコンクリートに固定。

その柱の上に、新たに伐採した檜を8mまるごと運んで、乗せました。

このままだとこどもが落ちてしまうので、横木を張った上から、幅11cm以下の間隔で、縦木を張ります。

ここで、パパのイマジネーションと、ママのこだわりが炸裂し、縦木に枝打ちした針葉樹の枝を使うことに。

その枝60本以上の皮むきが終わっていない!

枝や木を製材せずに使う場合は、木の皮が腐りやすく、中に虫が住んでいる可能性もあるので、皮をむいて、防腐剤で塗装しなければなりません。

▲手前から皮むき前、皮むき後、防腐剤塗装後

しかし、この皮むきが、めちゃくちゃ大変。

木の幹と違って枝は細く、木の皮も薄いので、ペリペリむけずに、ナイフやナタで表面を削り取らなければなりません。

しかも、細かい節々で引っかかる。

そして、60本という数の暴力w

ママは、夜8時まで残業をして、なんとかすべての縦木を用意し終えました。

もちろん鼻歌は「か~さんが、夜なべをして♪」

手袋編まずに、ナイフで木削ってるけどwww

そして、出来上がったのが、こちら▼

どう?めっちゃいい感じでしょ!ヾ(゚∀゚)*ノ

せっかく丸々1本の檜を使って、木の美しい曲線があるので、丸鋸で製材した直線を入れずに、枝のカーブを取り入れることで、自然を生かしたナチュラルなテイストに仕上がっているんです(´꒳`*)どやぁ

ちなみに、後日談ですが、この手すりを褒めてくれたのは、工事関係者のみ…ママ的には超推しポイントなんだけどなぁ(๑´•.̫ • `๑)

翌朝は、生憎の雨でしたが、パパがずぶ濡れになりながらも脚立に乗ったり背伸びをしたり、どうにか完成~ママはその佇まいに惚れ惚れ~ ❤ *.(๓´͈ ˘ `͈๓).* ❤

ね?いい味出してるでしょ?もっと褒めてくれていいんですよ?←

そして「こんなに炊事棟広かったんか!」っていう量のゴミや工具をお片付け。

パパが夜9時まで残業して、なんとか終了。

そして、ついに運命の完了検査当日!

無事に検査を通過できるのか…次回お楽しみに〜!!(*´︶`*)ノ”

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