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メルセデス・ランク5位の西郷真央は「トップからの“シットダウン”で飛んで曲がらない」【モリモリさんのスイング談義】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

高く大きなトップから、しゃがみ込みながらダウインスイングに入り、インパクトに向かって地面を蹴り上げていく(撮影:岩本芳弘)

10月に20歳を迎えたばかりの西郷真央は今シーズン、初優勝にこそ届かなかったものの、出場50試合でトップ10は21回、2位は7回を数えた。メルセデス・ランキングは5位。1億7899万7891円を稼いで賞金ランキング4位とルーキーシーズンに大躍進を遂げた。『ドライビングディスタンス』、『フェアウェイキープ率』、『パーオン率』の順位を合算した『ボールストライキング』では、賞金女王の稲見萌寧と並んで1位と、師匠のジャンボ尾崎の下で磨いたショットの上手さはツアー屈指。2020-21年シーズンを鮮やかに彩った西郷のスイングを、堀琴音らを指導する“モリモリさん”こと森守洋氏に解説してもらおう。
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スイングの円弧が大きい! 西郷真央のドライバースイング【連続写真】

西郷プロはジャンボさんのDNAを受け継ぎ「とにかく円弧を大きくしよう」というのが伝わってきます。身長に対してはトップが高く大きいのが特徴。その大きなトップからいわゆる“シットダウン”、しゃがみ込みながらのダウンスイングに入り、インパクトに向かって蹴り上げていく地面反力ヒッターです。

しゃがみながら回転動作に誘導していくので、インパクト直後にはもう左ヒザが伸び出しています。いま流行りの飛ばし方ですが、股関節の柔軟性や筋力がないとできないので、簡単に真似できる動きではありません。それだけアスリート的な身体能力の高さがスイングから見てとれます。

また、ダウインスイングの“シットダウン”によってクラブがシャローに下りてくるのも特徴的。飛ばす要素がありつつ、プレーンにも乗せてくる。インパクトで合わせる動きがないので飛んで曲がらないし、あれだけ安定した成績を残せるのだと思います。今季は複数回勝っていても驚きはありませんでした。

フェースローテーションもそれほど多くないので、クラブの使い方は静か。なのに体の動きはダイナミックという組み合わせを持った選手です。足腰をしっかり使って飛ばしたいゴルファーには参考になるかと思います。

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