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小祝さくらがフェード→ドローで劇的復調 今季初Vへ「あとはパットだけ」

さくらの季節到来だ! フェードからドローに変更で上位浮上。(撮影:佐々木啓)

<ブリヂストンレディス 2日目◇19日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

今シーズンはこれまで3位が3回。優勝にあと一歩届いていない小祝さくらが強い雨の中、粘り強いプレーで「68」をマークし、トータル4アンダー・暫定4位タイの好位置につけた。初日は「狙った通りのショットが一球もなかった」というほどの乱調だったが、球筋をフェードからドローに切り替えたことで、一気にショットが好転した。

「一番雨が強い時だったので、余計に長く感じました」と話したのは443ヤードの13番パー4。前回の2021年大会では504ヤードのパー5で最も易しいホールだったが、パー4に変更された今年の初日は平均スコア4.2417と最も難しいホールになった。

ティショットでフェアウェイセンターのバンカーを越えるには、キャリーで230ヤードが必要だ。この日は「いい当たりだったんですけど、越えませんでした」と2打目はバンカーからレイアップ。それでも、残り80ヤードの3打目を3メートルにつけてパーセーブし、序盤の11番パー4でバーディを先行させたいい流れを途切れさせなかった。

初日のラウンド後に吉田直樹コーチと話し合い「アウトサイドインでフェードを打つイメージから、インサイドアウトでドローぐらいでいいんじゃないか」と球筋を真逆に変更。「初日がひどかったので、修正できて良かったです」と手ごたえを口にした。

前日は30度を超える暑さで「体に熱が残っていたみたいで、夜暑くて起きたりしました」。それもあってか、目覚ましを約1時間間違えて掛けるアクシデント。午前3時50分起床のはずが、実際に起きたのは4時40分だった。「寝坊は年に1回ぐらいあるんです。予定通り5時には出発して、車の中でメークと食事をしてきました」。さすがに朝は慌てたはずだが、マイペースな小祝らしく、ラウンド後には事もなげに振り返った。

今季初優勝に向けて、残されたピースはパッティング。「あとはパットがかみ合った時に(優勝ができる)と思っています」。開幕が遅れた2020年は9月とはいえ4試合目、2021年は3月の初戦、昨年も5月と毎年、比較的早い時期にシーズン最初の優勝を飾っている。今年も“さくら”の咲く季節が来たようだ。(文・田中宏治)

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