最高の一瞬『感情爆発_野口啓代(クライミング)』

こちらは日本女子のクライミング界を引っ張ってきた、第一人者、野口啓代選手です。こちらも前回の楢崎選手のときと同じく、2019年のクライミング世界選手権での一枚。

野口選手はボルダリングで2位、複合で2位となり、見事、東京オリンピックの出場権を獲得しました。表彰式のときからずっと泣きそうな感じでしたが、それが終わり、舞台の裏で他の選手たちに声を掛けられ、ここで感情を爆発させて涙を流したのが印象的でした。

若いころからずっと活躍してきている、リビングレジェンド的な存在です。競技生活の集大成となる東京オリンピックに向けて、周囲からも期待され、プレッシャーがすごくかかっていた大会でした。

みんなの期待どおりになってうれしかったですし、個人的にもこの写真が撮れてよかったなと。

こうした喜びや涙の瞬間は、スポーツ写真の醍醐味の一つだと思います。

▼窪田亮(くぼた・りょう)

1985年京都府京都市生まれ。滋賀県育ち。JCII主催「水谷塾」でスポーツ写真を学ぶ。通信社の契約フォトグラファーとして、2019ラグビーW杯や様々なスポーツ大会を取材。東京五輪オリンピックを取材予定。個人の活動としてはクライミング、サッカーを中心に国内外問わず取材をしている。現在、「横浜F・マリノス」オフィシャルフォトグラファーとしても活動している。
ANSP(日本スポーツ写真協会)会員 / AJPS(日本スポーツプレス協会)会員 / AIPS(国際スポーツプレス協会)会員

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