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日本男子代表は6大会ぶり5度目の団体戦制覇 埼玉栄・佐藤快斗が個人戦V「毎日が楽しくて幸せでした」【トヨタジュニア】

左から小川寿興翔、佐藤快斗、丸尾怜央、本大志(大会提供)

<トヨタジュニアゴルフワールドカップ 最終日◇23日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6843ヤード・パー71(男子)>

日本男子代表が、また大会に名を刻んだ。団体戦では6大会ぶり5度目、そして個人戦では佐藤快斗(埼玉栄高3年)が優勝を飾りダブル制覇。女子と合わせて日本チームは“4冠”を達成した。

佐藤は最終日に「67」でプレーし後続の追随を許さず。トータル15アンダーまで伸ばし、3打差をつけて逃げ切った。「監督やコーチをはじめ、チームメートなど素晴らしいメンバーに囲まれて、本当に毎日が楽しくて幸せでした」と充実した表情をみせる。さらにはトロフィーも手にすることができ、「最終的に優勝することができたので、いい一週間になったなと思います」と喜んだ。

岩井明愛・千怜のツインズや渡邉彩香、菅沼菜々を輩出した埼玉栄高校に通う17歳。男子プロでは2年連続の賞金王(2018~19年)に輝いた今平周吾が卒業生でもある。昨年の国内男子ツアー「カシオワールドオープン」の3日目には「64」を叩き出した逸材は、世界の舞台でもその輝きを放った。

トータル10アンダーでトップ3入り(3位タイ)を決めた本大志(目黒日大高3年)は「団体戦はきのうから勝つだろうと思っていた」と有言実行の勝利には胸を張るが、「自分の下手さにびっくりしました。最後の終わり方も良くなかったので残念」と、最終日の「70」というプレーを悔しがる。

JGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームメンバーの肩書も背負って臨んだ一戦に悔いは残るが、ここから「日本アマ」、「世界ジュニア」、「全米ジュニア」と大一番が続いていく。負けず嫌いを前面に出しながら、「そこで全部勝てれば一番いい」とこの経験を次の糧へとする。

同じく最終日を「71」としてトータル4アンダーの13位タイで終えた丸尾怜央(日章学園高2年)はチーム唯一の高校2年生。仲間と勝利を分かち合った今年を最高の思い出として胸に抱き、「自分はまた来年がある。団体だけでなく、個人でも優勝できるように頑張りたい」と早くも団体戦連覇、そして個人戦へのリベンジを見据えて意気込んだ。

3日目までアンダースコアを出せずに苦しんでいた小川寿興翔(高川学園高3年)は、最終日に大爆発。日本勢トップの「66」をマークして、「やるしかないという感じ。これ以上チームに迷惑をかけたくないという気持ちもあったし、きょう一日だけでも自分が主役と思ってやりました」と逃げ切りの団体戦Vへと貢献した。

「あっという間でした。本くんをはじめ、頼れる同級生と年下がいてくれて、本当に楽しく過ごせました。頼もしかったです」。仲間に支えられ、そして仲間を支えながら、戦い抜いた4日間。この経験が、それぞれにとって必ず、これからの原動力へとなっていく。

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