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昨年から6日で4度の池ポチャ 片岡尚之は苦手16番パー3でグリーン左カラーも渾身ガッツポーズ!

ピンには絡んでいない16番パー3のティショット後に、このガッツポーズ(撮影:福田文平)

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 2日目◇30日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>
 
トータル11アンダー・2位タイで決勝ラウンドに進出した地元北海道出身の片岡尚之。2日目はインからスタートすると10番で4メートル、11番で3メートル、12番では5メートルを沈めて3連続バーディ。これで波に乗り「65」をマークした。「良いパットが本当に決まっています」と振り返った。

そんな片岡が「グリーンが3ヤードくらいに見えるんです(笑)。悪いイメージしか残ってない」と苦手にしているのが、ザ・ノースカントリーゴルフクラブのシグネチャーホール、196ヤードの16番パー3。グリーンは池に囲まれており、打ち損じたり風の読みを誤れば、ボールは水しぶきを上げる。片岡は今年3度目の出場で、これまでに10ラウンドしているが、いまだにパーオンはない。昨年は4日間で3度池に落とし、ボギー、ボギー、ダブルボギー、ボギーと5つスコアを失った。今年も初日に池に入れ、「池の手前に刻むか、すごい悩んだ」と語ったほどだ。
 
片岡は初日のラウンド後に「あのホールがどうしても無理なんです」と谷将貴コーチに相談。すると、「1つ番手を落として、ボールをちょっと右に置いて、潰す感じでやってみたらどう?」と答えが返ってきた。
 
ラウンド前にそのショットを練習して迎えた16番。実測178ヤードを8番アイアンで打ったショットはアッと手を離したが、何とかグリーン左のカラーギリギリに残った。その瞬間、ピンまでは15メートルほどあったが、写真のガッツポーズが飛び出す。ピンには絡んでいないショットに対してのパフォーマンスに、ギャラリーは『?』となりそうだが、地元で知り合いの応援が多く、「苦手克服したんだなと、温かい目で見てくれたと思います」と笑顔を見せる。
 
2打目はパターで70センチに寄せ、「緊張しました(笑)」という返しのパットを沈めて、21年大会の最終日以来となる2年ぶりのパー。「1回くらいワンオンしてみたい。バーディ獲れたらいいですね」と、決勝ラウンドでは完全克服を目指す。
 
片岡は21年、22年と2年連続で、3日目にこの難関ホールをダブルボギーとしている。トップと1打差で迎える3日目を優勝が狙える位置で終えるためには、16番ホールがカギとなりそうだ。(文・下村耕平)

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