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“最強カルテット”が国別対抗戦に意気込み! チームのアピールポイントは「仲がいいこと」

公式会見でも仲の良さを見せるチームジャパン(撮影:南しずか)

<ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン 事前情報◇3日◇TPCハーディングパーク(米カリフォルニア州)◇6550ヤード・パー72>

サンフランシスコで行われる国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン」がいよいよ開幕する。世界一を決める今大会は2年に一度行われていたが、コロナ禍の影響により開催は実に5年ぶりのこと。各国とも気合が入っているなか、日本は畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、そして渋野日向子がドリームチームを結成。開幕を前に、大会公式会見にも臨み、全員が横に並んで抱負を語った。

韓国で行われた前回大会(2018年)を唯一経験している畑岡は、今回の“チームリーダー”的な立ち位置。「今回2回目になりますが、いい緊張感があって、代表になれて誇りに思います」と、当時19歳でチーム最年少で出場したが、今回は引っ張っていく立場にもなる。前回は上原彩子、成田美寿々、比嘉真美子とともに出場し、予選リーグ敗退という悔しい結果に終わった。「チームで仲良く楽しく、勝ちを重ねられたらと思います」とリベンジをねらう。

そしてその畑岡と初日にペアを組んでタイ戦を迎えるのが渋野日向子。日の丸を背負うのは初めて、マッチプレーも初めて、チーム戦も初めてという“初”ずくしで「戦略を考えられないほど緊張している」と率直な気持ちも吐露。「足を引っ張らないように」という言葉を何度も繰り返しながらも、「みんなで楽しく頑張って、いい位置で終えられるように」と日本代表として意気込む。

ツアー唯一のマッチプレー大会で昨年、ルーキーイヤーながら準優勝を遂げた古江彩佳にも期待がかかるが、「チームプレーで自分だけのプレーでは勝ち切れないので、経験としては助けになると思うけど、チームとして一緒に考えながら頑張りたいです」と横に並ぶ仲間を見つめる。アマチュア時代にはJGAナショナルチームに在籍して日の丸をつけていたが、プロになっては初めてのこと。「プロとして日本代表は初めてなのでしっかり頑張りたいのと、みんなで楽しみたい」といつも通りの自然体を貫く。

笹生優花はチーム最年少。日本代表、チーム戦、マッチプレーも初めてのことだ。チームのアピールポイントについて聞かれると、「うーん、なんだろう…」と考えてから、「仲がいいことです」とニヤリ。公式会見では「LPGAツアーの勝者が集まっていて、メジャーチャンピオンも(笑)。いいチームだと思っています」とチームジャパンが実力とチームワークが兼ね備わった最高のチームであることをアピールする。

米国、韓国に次ぐ第3シードとして出場する楽しみな日本代表だが、予選グループは韓国、タイ、オーストラリアと強豪ぞろい。激戦が予想されるが、全員がツアーで優勝経験があり、練習ラウンドからも仲の良さがひしひしと伝わってくる“最強カルテット”。まずは最終日に進み、初のクラウン戴冠へ。「GO JAPAN!」という掛け声とともに、いよいよあす、日の丸を背負う。(文・笠井あかり)

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