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おかえり原英莉花! ギャラリーの大拍手で「うれしい」ツアー復帰

ギャラリーの声援に笑顔で応える原英莉花(撮影:米山聡明)

<北海道meijiカップ 初日◇4日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>

椎間板ヘルニアの手術を受け、3カ月ぶりの復帰戦となる原英莉花は序盤でボギーが2つ先行したものの、「71」とスコアをまとめ、1アンダーの49位タイ発進となった。久々の試合であることを考えれば、アンダーパーはまずまずの結果だが「最低でも3アンダーと思っていたので…」とちょっぴり不満顔。2日目はパッティングを修正し、上位進出を目指す。

スタートの1時間45分前に会場入りし、入念にストレッチを行ってから練習場に向かう。原のルーティンは手術前と変わらなかった。「スタート前の準備は何も変えていなくて。腰の痛みがないので、もしかしたらやることが減ったぐらいかもしれません」。

加えて、この日は朝から原らしい“うっかり”もあった。「ホテルにパターを忘れてきちゃったんですよ」。気づいたのはコースについてキャディバッグを開けてから。こんなところも、ある意味ではいつも通り。パターは遅れて観戦に来た家族が届けてくれたため、結果的には何の支障もなかったという。

スタートの1番ではティグラウンドに姿を見せたときも、ティショットの前に名前がコールされた時も、ギャラリーからほかの誰よりも大きな拍手が送られた。「集中しようと思ったけど、うれしい気持ちの方が強かったです。(打順が)3人目だったので、安心感があったけど、1人目だったら緊張していたかもしれません」。復帰後、最初の一打は右ラフに曲げ「『うわーやっちまったぞ』って感じ。怒りの感情は沸いてきませんでした」と振り返った。

序盤はティショットでなかなかフェアウェイをとらえられなかったが、5~6メートルのバーディチャンスを量産。「パッティングが探り探りのストロークになってしまって、ショートしていたのが目標のスコアに届かなかった要因だと思います」。なかなかパットが決められない流れから、6、7番では連続ボギーと失速した。

それでも、9番パー5の2打目をグリーンエッジまで運んで初バーディを奪うと、後半は流れが一変した。13番では5メートルを沈めてバーディ。ティショットを曲げた15番はボギーとしたものの、17番はチップイン、18番は3メートルを沈めて、連続バーディで気持ち良くホールアウトした。

カットライン上で迎える2日目に向けて、修正ポイントはパッティング。「後半はインパクトの圧や出玉のスピードが合ってきたので、思い切ってラインに向けて打っていきたいと思います」。復帰戦モードは初日だけ。明日からは勝負師として、本当の意味でコースに向き合う。(文・田中宏治)

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